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「日本人対決は消化不良の内容に」ドイツ・ブンデスリーガ マインツ-ヘルタ・ベルリン

もう試合が行われてからほぼ1週間が経ってしまっているので簡単に。

もはやブンデスではいちいち明示する意味すら無いほど日常的な機会になった日本人対決の試合は、岡崎、細貝両者ともいまいち消化不良気味の内容になってしまった。

試合の流れとしては、前半はホームのマインツがハイラインと中盤プレスで主導権を握るものの、後半は互いに1点ずつを決めた後は、マインツのプレスが弱くなってヘルタ・ベルリンがロニーの投入でバイタルエリアでボールを受けられるようになり、ヘルタのペースになるものの得点はそれ以降決まらずにドローで終わったという流れ。

岡崎については、やたらとフォーメーションをいじりたがるトゥヘルの本領がこの試合でも発揮され、4-4-2でパーカーと並んだ2トップだったのだが、背番号が無ければ見分けがつかないぐらいに動きや背格好がこれまた一緒で、前半はいまいち役割分担がはっきりしないのもあって岡崎までボールが来る機会が少なかった。

後半9分からク・ジャチョルが投入されて4-2-3-1の1トップになり、そこからは岡崎の縦横無尽な飛び出しに後ろからのパスを合わせる形が増えるものの、代表戦の疲れもあるのか岡崎の動き自体にいまいち切れがなく、ク・ジャチョルは細貝十八番のガッツリマークに遭って身動きが取れず、見どころ自体は少ない試合になってしまった。

一方の細貝は、前半は1ボランチの位置からシンプルにサイドへと振り分ける仕事をこなしていたのだが、後半からク・ジャチョル番になってしまうと、良い意味でも悪い意味でも流れから存在が消えてしまった。相手を消す事が万マーカーの本懐なのでそれはそれでOKなんだろうが、日本代表ではそういう仕事はまず無いので痛し痒しなところである。

ついてに代表としての視点で言えば、ヘルタ・ベルリンのアドリアン・ラモスはやはり要注意人物かなと。この試合でもマインツDFのパスミスを拾って得点を決めたが、かつての同国のスターであったアスプリージャを彷彿とさせる長くて柔らかいリーチとスピード、そして高い決定力は、日本のミスに対しても抜け目なく威力を発揮してくるだろう。

まあ攻撃陣だけなら、ブンデス2桁間近の岡崎、マンUの香川、ミランの本田と世界的には欧州と遜色ないタレントがいるけど、守備陣は全然のさっぱりのトホホだからねえ・・・(苦笑)。川島が唯一好調だけど、GKは所詮DFあっての存在なので、ノイアーレベルで無い限りはどうしても隙はあるしで、まだまだ悩ましいところではあるよなあ。

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