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「ここで余裕があれば岡崎も一段階上がれるのだが」ドイツ・ブンデスリーガ第23節 レヴァークーゼン-マインツ

ここ最近の公式戦は4連敗中と、前半戦の好調ぶりから一転して絶不調に陥っているレヴァークーゼンが相手とはいえ、やはりアウェイでマインツが勝利できたことは快挙と言って良いだろう。

レヴァークーゼンはエースのキースリンクをベンチスタートにするというショック療法を施してきたが、やはり基本はしっかり守ってから3トップの個人能力で点を取るチームだけに、ザムやデルディヨク、ソン・フンミンらの個別の仕掛けは目立つものの、チーム全体での攻撃の厚みというものに欠け、単発でいくつかチャンスを作るだけに終わってしまった。

マインツは中盤から後ろが守備で頑張り、攻撃は前の3人で何とかするカウンターベースのサッカーをせざるを得なかったのだが、意外とこれが機能していた。

もともと、チュボ・モティングとク・ジャチョルは持ち過ぎる嫌いがあって岡崎とあまりプレイスタイルが合わないところがあるのだが、相手がレヴァークーゼンだと相手の守備の対応が早く、チュボ・モティングはフリーになれる場所へ動いて基点作り、岡崎は味方がボールを持ったら裏抜け、ク・ジャチョルは中盤でイーブンボールを競り合うという役割分担が自然とはっきりし、かえってセルフィッシュな邪念を持たずに済んでいたのではないかと思う。

ただ、岡崎は攻守で走り回ることに力を入れすぎたのか、2度ほどあったシュートチャンスはいっぱいいっぱいで雑に思い切り蹴ったような様子だったのは残念だった。こういう試合で少ないチャンスで正確に決められるようになれば、選手として一段レベルが上がると思うのだがそう簡単には行かないようだ。点が最近は取れてないのも、連戦の疲れがあるのかもしれない。代表戦では怪我をしないように、ほどほどに頑張ってもらいたい。

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