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「余裕こきすぎの横浜、空気読まない広島」富士ゼロックス・スーパーカップ サンフレッチェ広島-横浜Fマリノス

Jリーグに開幕が訪れたことを告げる恒例のゼロックス・スーパーカップ。公式戦での対戦がこの5試合で4勝1分けと相性が抜群だった横浜Fマリノスが、広島に0-2で敗れるという意外な結果となってしまった。

その一番の要因になってしまったのが、両チームのコンディションの差。横浜は雪の影響であまりキャンプで練習のペースが上がらなかったそうだが、1点目であっさりと石原にサイドを破られてクロスを上げさせたドゥトラや、2点目で浅野に軽く振り切られた中澤の姿が象徴するように、ベテランが多い横浜の選手の体がいかにも重そうで、前線では齋藤がいくらかドリブルで気を吐いたぐらいでまともにボールがキープ出来ず。

仕方なく中村が中盤に下がって、何とかサイドチェンジでプレスの薄いところへボールを運んで劣勢の試合を落ち着かせようとしていたが、コンディションが良い広島のプレッシャーが強くてあっという間にボールホルダーが囲まれてしまい、結局はバックパスで攻撃のやり直しを繰り返すだけになってしまっていた。

横浜にしてみれば、「まだ開幕前の華試合なのだから焦らずゆっくりやろうぜ」という気分だったが、聞く耳を持たない広島の前に「ちょ、ちょっと待てコラ、そう慌てるなって!」と言いながらボコボコに殴られてしまったってところだろうか(笑)。

しかしそうは言っても両チームともにACLが今週には始まるわけで、特に横浜の方はアウェイで全北現代との試合が待っており、同じグループにアジア最強の広州恒大がいるだけに、この低調ぶりでは非常に不安が残る。

逆に広島は、野津田、浅野と19歳コンビが活躍。昨シーズンはACLを半ば捨てざるを得なかったぐらいに薄かった選手層が分厚くなり、今年のリーグ戦とACLに向けて仕上がり共に好材料が多い結果となった。フォルランを獲得したセレッソと共に今年は注目したいチームである。

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