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「吉田の力はまだまだこんなもんじゃない」イングランド・プレミアリーグ第26節 ハル・シティ-サウサンプトン

バカの一つ覚えなマンUの盛大なクロス祭りからすると、これが同じリーグかというぐらいに丁寧にパスをつないでくるサウサンプトンの試合は、見ていてとても清々しい気持ちになるよな(苦笑)。

ホームなのに固く守ってカウンターを狙うハル・シティとの試合でも、しっかりとしたポゼッションサッカーで相手にペースを与えず、69分に仕掛けた連続攻撃からフォンテが押し込んで決めた先制点を守り切って勝利。これでマンUと勝ち点3差の8位に浮上してきた。

サウサンプトンがプレミアの地方クラブとしては異質なぐらいにパスサッカーをして来るのは、やはりララーナやコークといった生え抜き選手が主力になっているところから見ても、ユースから一貫したクラブのビジョンがあってこそであり、常にイングランドスタイルのサッカーで結果を残してきたマンUがそう簡単に方向転換出来ないのも無理は無いのかもしれない。

吉田は序盤こそバタバタした対応はあったものの、珍しく試合を通じて大きなミスが無く、特に相手のロングボールに対しては的確なポジショニングでほぼ競り勝ち、相変わらずスピードにはともかくプレミアの巨漢が相手であっても高さには強いところを見せつけた。

ただ、吉田に期待されているはずのフィードについては、2本ほど良い縦パスはあったものの、ロヴレンがスタメンだったころのパターンが染み付いているのか、ボランチのシュネデルランやデイヴィスが下がってボールをもらい、そこからビルドアップする場面が多く、そういう形をすっ飛ばしてどんどん前線に精度の高いフィードを送れるようになれば、ロヴレンとフォンテで固まっているレギュラーの一角を崩せるのではないかと思う。

ロヴレンは3月にも復帰という話が流れているし、単純な守備力だけの勝負ではさすがに吉田は勝てないので、強みである攻撃力を存分に出した試合をやってもらいたいところである。

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