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「どっかの赤いチームと大違い」イングランド・プレミアリーグ第24節 マンチェスター・シティ-チェルシー

言わずと知れたプレミアリーグの2位と3位同士のビッグマッチ。と言っても、特に日本人選手と何か関係があるわけではないので緊張感なくのんびり見ていたわけですが、まあどっかの赤いチームとはまるで違う緻密な内容の試合で、あの監督じゃさらに200億を選手に使っても追いつけないなと痛感させられてしまった(苦笑)。

まず攻撃の組み立て自体が、いったん中盤で形を作ってプレスを引きつけてから出来たスペースへ味方を走らせたり、サイドから単純に突破するだけではなくて、ゴールとの間に走りこんだ選手に渡してドリブルを仕掛けてからえぐるような形でクロスを上げたり、その時間を稼いだ間にボランチが押し上げてセカンドボールを拾って二次攻撃するなど、常に周りが連動してサポートする形が出来ていて攻撃が単発で終わらないようにしている。

ところが例の赤いチームは溜めもクソも無くてサイドから突破してはクロスしか考えていないので、少ない数の前線にピンポイントで合えば得点にはなるかもしれないが、ほぼ95%以上はあっさりと跳ね返され、溜めが作れないために中盤が間延びしているのでセカンドボールが拾えず、もちろんそんな状態では守備の連動もあるはずは無いので、誰かが個人で守れなければあっという間にピンチを招いてしまう。

試合はホームのシティが負けてしまったが、その中でも日本がW杯の初戦で対戦するコートジボワールのヤヤ・トゥーレは孤軍奮闘、巨体に似合わないしなやかなサイドへの展開から必ずゴール前でのパワフルな動きからチャンスに絡む圧倒的な存在感を見せていて、これを果たして遠藤や吉田が止められるのかと冷や汗をかきながら見ていたのだが、例え彼がボランチにいても間延びした布陣では宝の持ち腐れになるだろう。

また、この試合に香川がいたらと想像もしていたんだけど、シティのシルバのところなら何とかなるかなと思ったけど、チェルシーのウィリアンのフィジカルやアザールのドリブルでは香川と全く個性が違うので厳しいと言うか、これじゃマタが必要なくなるのは納得だなと。逆に言うと、マタや香川を使いながらマンUが彼らに対向するためには、それこそバルサの域に近づくポゼッションを実現しないといけない事になり、天地がひっくり返ってもそんな事がモイーズに出来るはずは無いよなとまたため息が出てしまったのでありました。

あっ、マンUって言っちゃったね(笑)。

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