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「香川以上に逆境な乾、得点力が必要な細貝」ドイツ・ブンデスリーガ第18節 フランクフルト-ヘルタ・ベルリン

両チーム共に乾と細貝の日本人選手が先発という事で期待された試合だったが、どちらも内容的にはいまいち冴えない後半戦のスタートとなった。

フランクフルトのフォーメーションは中盤ダイアモンドの4-4-2で、普通ならこの形のチームは攻撃的になる事が多いのだけど、実際はDFのラインが低くて左のインサイドハーフにいた乾は1ボランチ横のスペースに終始引っ張られて身動きが出来ず、特に守備から攻撃に移った時の動き出しがほとんど無くて、前半は全くボールに触ることが出来なかった。

ヘルタ・ベルリンのほうも、ホームなのに自陣で守備を固めるフランクフルトを崩すことが出来ず、細貝も業を煮やして前線へ攻撃参加する回数がいつもより多かったものの、どうしてもラストパスがいまいち合わなかったり、チグハグなコンビネーションで決定機をものにする事が出来ずにズルズルと時間が経過。

すると36分に、何でもないロングボールをヘルタのDFがキックミス、他のメンバーもカバーリングのポジションを取っていなかったので、やすやすと裏を取ったマイヤーがそのまま独走してゴールを決め、フランクフルトがラッキーな得点をゲットする。

後半になると監督から指示があったのか、前半とは違って乾は味方の攻撃時にスペースでボールを受けられるポジションを取るようになり、にわかに乾にパスが集まり始めたなと思ったら何故か後半11分で交代。そして細貝も28分に退いて試合はそのまま1-0で終了。

全く乾の特性に合っていない中盤ダイアモンドのインサイドハーフで使われ、後半に良くなってきたと思ったところで交代とは、まるでマンUでの香川の起用法を見ているようで、本人の無念はいかばかりかと思う。代表でも使われなくなっている事を考えたら気持ち的には香川よりもしんどいのではないか。ただ、何故かモイーズに甘いマンUとは違って、フランクフルトはこの調子だとフェー監督のクビが飛ぶのも時間の問題のような気がするので、とりあえずはそこからかな~。

細貝は、中盤のリーダーとして頑張ってはいるが、攻撃的に行く場面で代えられてしまったのは残念。やはりこういう試合でも得点を取れる選手にならないと一段上の評価にはつながらないし、代表でのスタメンも近づいてこないだろう。乾、清武、両酒井とともに今期のうちに何とか一皮むけて欲しい。

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