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「吉田のレギュラーへの再チャレンジの結果は?」イングランド・プレミアリーグ第23節 サウサンプトン-アーセナル

現役クロアチア代表のロヴレンが加入し、吉田はコンフェデによる出遅れもあって控えに回る事が増えた今期だが、そのロヴレンが負傷した事で再び吉田にレギュラー奪取の機会が巡ってきた。それも、吉田がプレミアデビューをした時の相手だったアーセナルという巡りあわせ。

試合の方は、エンジンがなかなかかからないアーセナルに対し、サウサンプトンは丁寧にパスをつなぐサッカーでボールを支配し、前半21分にこの試合でも大活躍したビッグクラブが狙っている逸材の若手、ルーク・ショーのクロスをフォンテがファーでヘディングを流し込んで先制する。

ところが後半からアーセナルがアクセルをふかしてサウサンプトンのゴール前へと人数をかけると、マークを振り切ったサニャのクロスをジルーがコースを変えて同点。この場面でジルーをマークしていたのは吉田だが、ゴール前で押し合いをしている間に足でボールを流されてしまった。

そして4分後には、ベルギー戦の遠藤を思い出させるようなエジルのドリブルからアウトにかけた折り返しを、あっさりカソルラにボレーで合わされて逆転、やっぱり首位は強いなという微妙な空気になった。が、サウサンプトンも2分後にロングボールの抜け出しからの折り返しをララーナが決めてすぐ反撃の同点。その後は一進一退が続いたものの、80分にフラミニが両足タックルで一発退場すると、アーセナルも無理をせずにドローのままで試合終了。

サウサンプトンとしては、勝てるチャンスはあったけどそれ以上に負ける可能性も高かった試合で、若手のギャラガーもしっかり1トップの仕事を果たしたし、まあ納得が行く勝ち点1だったのではないだろうか。

吉田については、守備では高さ勝負でほとんど勝利し、失点シーン場面以外ではほとんどジルーに仕事をさせなかったが、ヘディングでのカットを相手に2回プレゼントしたり、エジルのドリブルにあっさり振り切られたりと、あまり盤石という状態では無かった。攻撃面では安全な散らしのパスが多くて、攻撃的な縦パスは自重していた感じ。ちょっとアピールとしては弱いところだが、相手がアーセナルという事で自重姿勢は仕方ないところか。次はもっと積極的にクサビを入れて吉田の売り部分を押し出して欲しいね。

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