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「モイーズ劇場ロングラン再演中」イングランド・リーグカップ準決勝第2レグ マンチェスター・ユナイテッド-サンダーランド

チェルシー戦の不出場を経て、リーグカップのサンダーランド戦に先発した香川だったが、前回の出場時にヤヌザイとトップ下の位置を入れ替わってから”モイーズ監督が”内容は良くなったと認識していたのに、この試合ではまたも香川が左サイド、そして1トップにチチャリート、トップ下にウェルベックという先発になった。

で、案の定チチャリートとウェルベックのセンターではボールの基点が出来ずに香川の位置が下がり、香川はボールに絡むよりも相手のサイドをカバーする守備に追われるといういつものパターン。それで選手が業を煮やしたのか監督の指示なのかは分からないけれど、香川がトップ下に入ってからバイタルでパスをもらってターンするプレイが出てようやくサイドを高い位置で使えるようになって、香川の何度目かというアシスト未遂のクロスなどでチャンスを作るも、香川は後半16分で測ったように交代。

そこからはいつものモイーズ流”攻撃サッカー”全開で、ひたすらクロスを上げては跳ね返されるというこれまたお馴染みのパターンで点を取れずに延長突入、デヘアのボーンヘッドでアグリゲートスコア逆転、すぐ後に同点、PK戦はマンUの選手5人のうち4人が失敗するというお笑い大団円でモイーズ劇場幕切れと相成った。

まあいちいち文章にするのもアホらしいほど香川的価値観が欠落した試合を何回も見るのは苦痛になりつつある。香川の個人的成長のためには、あえてイングランド的なプレイスタイルも身につける必要があるかなとは思っていたが、ここまで香川が存在する意味が無いサッカーではそれも限界はあるよな、と考えなおしつつある。

折しも、チェルシーからマタを獲得するという情報が出てきているようだが、正直言ってマタが来たところで香川と同じ羽目になるのは明らかだし、マンUの問題は攻撃陣よりもボランチやCB、SBにあるわけで、上層部の頭の中が湧いているようにしか思えない。

マタが来ることによって予想されるシナリオは2つあって、悪い方は香川の出場機会がマタに取って変わられて香川が塩漬けにされるというもの。そしてもう1つは、高い金額を出した以上はモイーズもマタを使わざるを得ないから、マンUのサッカーがマタが好むパス志向になる事で、香川とのコンビネーションが評価されるというもの。

現状を考えると前者の確率のほうが高いのは確かだろうが、後者の確率を少しでも高めるためにはやはり結果を出すしかないわけで、今の四面楚歌の中でもとにかく頑張れと言う事しか出来ない。でも正直なところ、この1月に移籍しちゃってもいいんじゃないかなあ・・・どんな名選手でも合う合わないはあるし、それで香川の価値が落ちるわけじゃないしね。

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