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「年明けからひたすらカーボンコピー」イタリア・セリエA第20節 ジェノア-インテル

年明けからすっかり勝ち星に見放されているインテルは、日曜日に行われたアウェイでのジェノア戦でも敗戦を喫してしまい、2014年になってからの4試合で1分3敗という惨憺たる状況に陥ってしまった。

負け方というか不調の原因はほとんど前節のキエーヴォ戦と同じパターンで、復帰のミリートが相変わらず空気で前線の基点が作れず、パラシオは何度かあった決定機をことごとく決められず、中盤は前線で基点が作れないのでどうしても攻撃が遅くなってジェノアのプレスに引っかかり、22分に怪我でアルバレスが抜けてコヴァチッチが入ってからは、その傾向がさらに強まってろくすっぽ決定的な場面を作れなくなってしまった。

そんな時こそ長友の活躍が必要なんだけど、ジェノアは長友対策をバッチリ仕込んでおり、同サイドのヴルサリコがびっちりマークをしつつ時にはボランチやCBまでがカバーに入る分厚いケアをしていた上に、インテルが3-4-3にして3トップの左にパラシオを置いたために長友が使いたいスペースとパラシオがかぶる事が多く、ぐちゃぐちゃのピッチコンディションでグラウンダーのパスが反対サイドまで届かず、ファーに長友が飛び込む必殺技が使えなかったのも痛かった。いくら長友が走っても、そこまでボールが来ないのだからどうしようもない。

それでもインテルは後半の途中からは何度か波状攻撃を見せたのだが、PA内で相手の手に当たった場面は見逃され、ジェノアGKペリンのスーパーセーブ連発で得点できず、逆に83分のCKからジョナタンがマークを外されあっさり失点、交代で入ったボッタの決定的なダイビングヘッドもペリンがかろうじて手に当てて決まらず、何とも後味の悪い終わり方になってしまった。

ひとつマッツァーリ采配に解せない点があるとすれば、こういうピッチコンディションの時に必要なはずのグアリンが後半19分になってからやっと投入された事。そして実際に彼のプレイが効いて後半の押し込みにつながったわけだが、本来なら先発で使うべき選手だったはずだ。グアリンにはマンUなどからオファーがあるらしいが、放出を前提としたサブ起用だったのではないかという心配をしてしまう。今のインテルには猫の手ですら必要な状況なのだが・・・

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