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「酒井ダービーは高徳の不戦勝?」ドイツ・ブンデスリーガ第15節 シュツットガルト-ハノーファー

ドルトムントに1-6と大敗してからスタメンの座を剥奪されていた酒井高徳だったが、ハノーファー戦では3試合ぶりにスタメン復帰、ハノーファーで今回も先発だった酒井宏樹との「酒井ダービー」が実現した。

試合は前半13分にシュツットガルトが先制し、ハノーファーが前半のうちに2点を取って逆転すると、後半は一転してシュツットガルトが3点を叩き込んでの再逆転勝利と、得点がたくさん入ったエキサイティングなシーソーゲームに見えるのだが、内容的には正直なところ大味だったと言わざるを得ない。

特にハノーファーは、プレス合戦でシュツットガルトの出足に負けて中盤を支配され、その割には何故か左SBのポコニョーリが上がりっぱなしで守備に大きな穴を開けてしまい、4点のうち3点が右サイドに出来たスペースを使われての失点というお粗末さ。

酒井宏樹は守備のポジショニングこそ向上はして来ているものの、この試合のように中盤を省略してポンポン縦に蹴るサッカーになるとほとんど上がれなくなってしまう。そしてたまに上がっても使われなかったりで結局はクロスゼロ。今回の酒井ダービーは戦わずして負けたという感じ。ベルギー戦のアシストで一躍評価は高まったが、戦術眼という点ではまだまだ内田に及ばないところを見せてしまった。

一方の豪徳は久々のスタメンとあって元気いっぱい。直接アシストや得点には絡まなかったが、ともすればラインコントロールを意識しすぎて上がれないシュツットガルトのSBにあって、豪徳の「空気読めなさ」がアクセントになって、特に後半のオーバーラップがシュツットガルトの勢いを増し、再逆転につながる勢いを出していたように思う。何よりスタメンで結果が出たので、また次節はレギュラーに返り咲けるのではないだろうか。

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