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「香川はやっぱりドルトムントに必要?」欧州CLグループF ボルシア・ドルトムント-アーセナル

これだけ海外組が増えてくると、日本人が出ない海外の試合を見るのはCLの決勝トーナメントぐらいに限られてしまうんだけど、相変わらずマンUから出戻りの噂が絶えないドルトムントと、週末にマンUとの試合を控えるアーセナルとの対戦という事で、どちらも香川に関係した視点で試合を見てみた。

で、試合の展開としては、前半はドルトムントのプレッシングが上回って得意のハーフカウンターから何度かチャンスを作るものの決められず、後半17分にアーセナルが最初のチャンスにラムジーが頭で押し込んで先制すると、その後はドルトムントが息切れしたのに対してアーセナルがペースを握り、最後のパワープレイにも耐えて逃げ切ったという形だった。

ドルトムントは、直前のシュツットガルト戦で6点を叩きだしたように、プレッシングからのカウンターに脆い相手には爆発的な破壊力を見せるのだが、悪く言えば攻め手はそれだけ。ロイス、ムヒタリアン、クバの2列目はスピードもパンチ力もあるけど、一本調子で変化が付けられない。おそらく、今期はクリエイティブな役割をギュンドアンが担っていたのだろうが、代役のシャヒンは展開力はあってもアイデアが無いし、ここに香川がいたら、とドルトムントが考えるのも無理は無いなと思った。以前は香川が帰って来ても居場所は無いんじゃないかと思ったんだけど、これなら多分すんなりトップ下に入るだろうね。

それにしても、前半のドルトムントが見せたカウンターから何本もダイレクトパスがつながり、サイドでの基点から中央にどんどん選手が入り込む攻撃は今のマンUではほとんど望むべくもないわけで、やっぱ香川の活躍だけを見るなら帰って来て欲しいよなあと(笑)。まあ、香川自身は間違いなくそういう安易な選択はしないだろうけどね。

で、マンUの香川がアーセナルを攻略できるかと言うと、これはなかなか厳しいんじゃないかと。守備陣はアーセナルらしくなく安定しているし、ジルーはイーブンボールをものにする能力が高いし、エジルとロシツキーはアイデアやスピードに長けていて全体的にバランスが取れている。おそらく、マンUはアーセナルにポゼッションを許してしまうだろうから、何とか守ってカウンターに賭けるしか無いか。となると、モイーズの選択として香川は無いかもなあ・・・そういう時にこそ本当はファン・ペルシの下で使って欲しいんだけど。はてさて。

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