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「オランダリーグに埋もれるハーフナー・マイク」オランダ・エールディビジ第12節 アヤックス-フィテッセ

先週末に、ハーフナー・マイクが先発したフィテッセが、現在オランダリーグ3連覇中のアヤックスをアムステルダム・アレナで破ったと聞いて、「おっ、これは何かがブレイクしたのかな」と思って期待を込めて試合を見てみたのだけど、実はアヤックスがトホホでしたというオチだった(苦笑)。

現在のエールディビジは大混戦で、1位から8位までが実に勝ち点3の中にひしめいているんだけど、裏を返せば強いチームがどこにもいないと言うことであり、AZが12試合で4敗もしていながら首位に立っているという状態で、アヤックスに至っては五分に近い成績に留まっている。

それを証明するかのように、アヤックスは前半終了間際だけは素早いパスワークでフィテッセを攻め立てる場面を作ったものの、残りの85分間はひたすらかったるい攻撃に終始。前線への縦パスはほとんど無く、かろうじてサイドを中継してのアーリークロスをFWに当てるだけが組み立てらしき代物だった。それでも個人能力のおかげで何度もチャンスは作ったのだが、今度はシュートがどっかの代表以上にさっぱり決まらない。

いくら若手を優先的に使っているからとは言え、こんな低レベルなサッカーをホームで見せられるサポーターはたまったもんじゃないだろう。まあ、前半終わりの勢いだけを見ると潜在能力はあるので、後半戦は優勝争いに絡むことは間違いないとは思うが・・・

しかしフィテッセもあまり内容は褒められたものではなく、1トップにはハーフナー・マイクが張った状態なのにポストプレイらしき組み立てはほとんど無く、攻めと言えばボールを奪ってからサイドを走らせるカウンターのみ。それも最後は強引なシュートが大半で、マイクの頭を流れの中で使おうという意識が極めて低い。

まあ、マイクの動き出しや飛び込むスピードが遅いという原因はあるのだろうが、ハイボールにはだいたい競り勝ってフリックでボールを流したり、足元に収めさえすればパス出しのセンスはあるのだから、もっとマイクを組み立ての中で活用しつつ育てる意識が欲しいんだけど、現状のままだと到底日本代表での1トップは務まりそうにないのが本当に頭が痛い。いくら大柄なCFは遅咲きとは言え、お世辞にもレベルが高いとはいえない現状のオランダリーグでこの出来とは、ちーとばかし成長がゆっくり過ぎるよなあ・・・

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