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「長友が戦術的なキーだった」イタリア・セリエA第11節 ウディネーゼ-インテル

ローマ戦で0-3と大敗して以来、失点が多くて不安定な結果が続いていたインテルだったが、アウェイでのウディネーゼ戦では一転して3-0の快勝と、カピターノの復帰と相まって久々に明るいニュースになった。

勝利をゲット出来た最大のポイントは、やはり25分、30分とセットプレイから前半に2得点を揚げた事で、今までのように攻めながらも得点が出来ずにカウンターからやられる試合の流れから脱却できたところにあるが、日本人の自分としては長友の極めて高いポジショニングの貢献も大きかったのではないかと思っている。

ウディネーゼのフォーメーションは、インテルと同じような形の3-5-2だったので各ポジションがほぼマッチアップという形になっていたわけだが、そこで長友がほぼウイングの位置にまで最初から高いポジションを取る事で、相手のサイドであるヴィドマーを押し下げてインテルがポゼッションで優位に立つ要因になっていた。

当然、ウディネーゼも長友の裏のスペースを狙ってはいたのだが、そこはインサイドのアルバレスがコンビネーションを組んでカバーしていたし、裏を取られても長友が運動量を活かして必ず戻り、マイボールになったらまた高い位置まで上がるので、ウディネーゼの長友サイドの攻撃がどんどん劣化して行ってしまったのだ。

そうすると、どうしてもウディネーゼはサイドよりも中を楔に使って攻めざるを得なくなり、そこを狙ってMOM級の働きを見せていたカンビアッソが守備で狩りまくりと、インテルの守備が面白いように嵌っていった。

長友はジョナタンが負傷でペレイラと交代した後は右サイドでプレイしたが、残り時間もほぼ大きなミスなく試合をまとめ、失点に絡む事が多かった最近の汚名を返上する安定感であった。前半20分の決定機で得点できていれば最高だったが、後ろからのパスをダイレクトで決めるのはさすがに難しかったか。

ただ、チームが勝ったとはいえ、サムエル、ラノッキア、ジョナタンと3人ものDFが怪我で交代してしまったのは心配。ただでさえキブとカンパニャーロが怪我の上に、フアンが次節は累積で欠場予定と、いきなりカピターノがCBでスタメン復帰がマジであるかもしれない。それはそれである意味楽しみではあるんだけど・・・

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