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「大迫と豊田にチャンスは来るのか?」オランダ・エールディビジ第9節 フィテッセ-フェイエノールト

代表のセルビア戦が明日に迫る中、今回の遠征で最も注目されるのは1トップを務める選手の争いだろう。今のところは柿谷が一歩リードという感じで、ハーフナー・マイクと大迫が次点に並び、豊田と前田がその後ろに控えているという状況だろうか。

そんな中で、フェイエノールト相手の試合でハーフナー・マイクがゴールするという結果を出したという知らせを聞いて、フィテッセの試合を録画で見てみた。で、結論から言うと正直微妙・・・(苦笑)

今期のフィテッセではハーフナー・マイクがようやく4-3-3の1トップとして起用されるようになったのだが、ハーフナーのポストプレイを使って中盤を組み立てようという意識がチームにあまり無く、とにかくひたすらサイドへボールを運んでから最後は2列目が無理くりシュートを打つような感じで、2列目のパスワークを助ける役割がメインの代表とは1トップの方向性が180度異なっている。

そして彼自身の成長という面でもまだまだスローペースで、フェイエノールトの1点目も、セットプレイでハーフナー・マイクがマークについていた選手を見失ったためにフリーで打たれたわけで、高さがあるのにフィジカルな競り合いに弱いのは相変わらず。

たまにやって来るポストプレイの場面でも、ハーフナー・マイクはワンタッチで味方に渡そうとするために、前線の距離感が広がり気味なフィテッセでは味方に上手く渡らない事が多く、鈴木隆行とまでは言わないまでも、もっと相手に体を預けて時間を稼ぎ、間に合わなければファールをもらうようなスキルを身につけないと、代表での使い所が難しい選手のままになってしまうだろう。

ただし、DFにフィジカルでビッタリ付かれにくい前方へと走りながら受けるアーリークロスや、この試合での得点場面のように、マイナスのクロスをDFの間で合わせるヘディングの能力はオランダでも有数のものがある。本田や香川が相手のマークに付かれた時に、ハーフナー・マイクが前方のスペースでアーリークロスを受けてつなげる選択肢が出来るのは魅力的なのも事実。

今回の遠征が彼にとってのブラジルへのラストチャンスになりそうなだけに、ここで是非ブレイクして一皮剥けて欲しいものである。

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