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ピンチの香川が取るべき進路とは?

昨日はサッカー観戦はお休みで、自転車のジロ・デ・ロンバルディアを見ておりました。

自転車レース界は、ランス・アームストロングを始めとするドーピングスキャンダルで揺れ続けておりましたが、そのランスのドーピング陽性反応をもみ消すなど利権がらみで数々の疑惑が持たれている、国際自転車競技連合UCIのマックエイドがようやく会長選挙で敗れ、これでやっと再スタートとなった事でホッとしてます。新会長のクックソン氏には、これまでの疑惑を有耶無耶にせず、しっかりと調査して原因を根絶やしにして欲しいですね。

さて、先日「侍ぶるー」さんからメールでご質問をいただいたので、今日はそれをネタにさせていただきます。

香川選手の今後についてお聞きしたいのですが、モイーズユナイテッドに香川選手が必要とされていないのは、先日の前半交代などでも明らかだと思います。

今年は、w杯の前年ということで香川選手が試合に出られないと日本代表にも影響大ですよね。しかし、スポンサーの件、あるいは戦力としてそこそこの移籍金を払った選手である点を考えても、ユナイテッドが簡単に移籍(レンタル移籍も含む)させてくれるとも思えないのですが、本当にこのままで大丈夫なのでしょうか?香川選手のファンとして本当に心配です。

今後、特に冬以降についてどうなると思いますか?

まず大前提としてあるのは、香川選手の進路を決めるのは彼自身であり、外野がとやかく言うべきものではないと言う事です。なので、香川が大丈夫と判断したら大丈夫なんでしょう。ただ、流れとしてはやはり良くないパターンにハマり込んでいるな、という気がします。

エバートン時代のサッカーを見ていて、モイーズはファーガソンよりもパスをつなぐサッカーを指向しているのかなと思ったのですが、どうもそれは指向と言うよりフェライニを活かすため仕方なくやっていたサッカーであり、モイーズ自身はワイドな4-4-2の配置で個人が1対1で打ち勝つサッカーが本音なんだなというのが正直な実感です。

香川はやはり、1対1よりもコンビネーションの中で活きる選手であるし、左サイドは代表でもやっているとは言え、香川のポジションチェンジに連動して各選手がバランスを取る代表と、現在のマンUのサッカーは正反対のものであり、モイーズがトップ下で使う気がない以上はサイドプレイヤーとしての序列が簡単に高まるとは思えません。

そして、新監督と言うものは自分の手柄を早く立てたいという功名心があるもので、一番手っ取り早いのは自分が発掘した新戦力の活躍、いわゆる「ワシが育てた」をしたいわけですよね。モイーズにとってのヤヌザイがそれになりつつあるのも、香川にとっては不運なところです。しかし、ドルトムントにおいてそれまでのエースだったモハメド・ジダンをベンチに追いやったのが香川だったのも事実ですし、欧州ではごく当たり前の話です。

だんだん何が言いたいのか良く分からなくなって来ましたが(笑)、結論として冬に移籍するべきかどうかについては何とも言えません。W杯に向けて出場機会を増やしたいと思っても移籍先で使われるかどうかは限りませんし、プレミアのハードスケジュールを考えたら出番はある程度出て来るでしょう。

それに、中田が語っていたようにビッグクラブでの練習は下手なリーグ戦よりもレベルが高いわけで、代表でのプレイを見てもプレミアに移籍しての筋力強化で力強さは確実に増していると言えます。香川にフィジカルという弱点が残っている以上、それを克服して行かなければドルトムントのようなサッカーでしか輝けない選手として終わってしまいます。中田がローマ以降にたどった歩みを見ても、自分の価値を正しく判断できないと結局同じ轍を踏む羽目になります。

冬に移籍を選択すべきポイントとしては、やはりモイーズの判断でしょうか。カップ戦等で結果を出しても使われないなど、構想外だと判断されたら残るべき理由はありません。しかしチャンスが与えられる機会があるのであれば、残ったほうが良いのではないかというのが私の意見です。

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