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「同じチャンピオンズリーグとは思えない」欧州CLグループD CSKAモスクワ-ヴィクトリア・プルゼニ

世界最高峰の舞台であるUEFAチャンピオンズリーグで本田圭佑がゴールを挙げた!と見出しとしては華々しい試合ではあったのだが、内容に関しては正直言ってお粗末の一言で、バイエルンと同じステージに立っているとは思えないものだった・・・

まずプルゼニが試合開始早々に挙げた得点からして、ミドルシュートがCSKAの選手に当たったリフレクションがライトラルに渡り、シュートの瞬間に体勢を崩していたアキンフェエフがニアのコースに間に合わなかったもので、ポジショニングも前に出過ぎていたし、一流のGKなら何も問題が無かったはず。

アキンフェエフはその後も特にハイボールの処理に不安定さを見せ、一度かぶって大ピンチを迎えた後は飛び出すことすら無くなってPA内でゴチャゴチャする場面が続き、やっとパンチングに出て来たと思ったらパンチが十分届かず前にボールが跳ね返り、それがまたプルゼニの選手に当たってゴールというオチまで付けてしまった。ロシアリーグでは比較的安定しているのに、何故か欧州戦になると失点グセが抜けないのが不思議である。

しかしそれ以上に凄かったのがプルゼニのGKで、CSKAの3点目は味方のバックパスを足裏で止めようとしてスルー、そのままゴールに転がった今年の珍プレー集ノミネート間違いなしのボーンヘッドで、それ以外のプレイもリーチが小さいせいか予測で早く動きすぎるプレイが多く、1点目のトシッチのゴールもコースが変わったとは言えシュートスピードが遅く、先に倒れていなければ十分防げた失点である。

とまあGKの酷さばかり目につくが、両チームのフィールドの出来も褒められたものではなく、CSKAはサイドが前に出る割にCBの位置が低く、相手ボールになってもSBが中へ絞らないので中央がガラガラ、運良く相手の攻撃ミスで多くの失点にはつながらなかったが、たくさんのミスパスから何度もプルゼニにカウンターを食らいまくっていた。

プルゼニも最初は固く守ってカウンターの戦術が上手くはまっていたが、本田のゴールでリードを許してからは攻守のバランスがバラバラになり、互いに中盤がスカスカでボールを持ったら簡単にPA付近まで行ってそこでゴチャゴチャしてまたゴール前、という繰り返しで90分が終わってしまった。

まあ、こんな調子ならどのみちCLの決勝トーナメントなんて夢のまた夢で、本田にとっては未練なくCSKAを去れて良いのでは、と思ってしまったのでありました(笑)。

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