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「インテルには痛い足踏み」イタリア・セリエA第6節 カリアリ-インテル

ミッドウィークを挟んだきつい日程の中で行われた第6節は、上位陣が軒並みしぶとく勝利を挙げる中、インテルは長友のアシストで先制しながらも、終盤に追いつかれてのドローという痛い結果に終わった。

インテルはここに来てさすがにターンオーバーをして来て、長友が右に回って左WBはペレイラ、インサイドハーフはタイデルに代わってコバチッチ、1トップにベルフォディルと入れ替えて来たが、やはりあまり機能したとは言えなかった。

ベルフォディルは何とか体を張って頑張ってはいたが、ボールを奪った後の動き出しやポストのタイミングはやはりパラシオに比べると見劣りは否めず、前でボールが収まらないせいもあるのか全体的にも好調時に比べるとラインの押し上げが弱くてボールの奪いどころが低く、カリアリの運動量が最後まで落ちなかったのでなかなかインテルらしい素早いハーフカウンターが出せなかった。

それが顕著に現れていたのが長友がボールを触る位置と回数で、この試合では低い位置でビルドアップの拠点としてボールを預けられるシーンが非常に多く、そこから前線が右サイドのスペースに流れて来る動きに合わせるパスからサイドに上がるコンビネーションはスムーズだったが、どうしても相手もいて狭い中でのプレイになるのは否めず、そうなると点で合わせるFWの個人能力がどうしても問われてしまう。

イカルディは点を取ったし、コバチッチの出来もまずまずだったが、やはり点取り屋がパラシオ1枚だけでは厳しく、ミリートが本格復帰しないと優勝戦線に残るのは難しいと感じさせられた試合だった。

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