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「勝つには勝ったがスッキリしない」ドイツ・ブンデスリーガ第6節 ハノーファー96-アウグスブルク

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さて、アウグスブルクは現在3連勝中、ハノーファーはホームで全勝中という好調同士の対戦となったこの試合。90分を通してブンデスの中位らしいソリッドなサッカーの応酬となった。
特に感心したのはアウグスブルクの徹底されたプレッシングで、ハノーファーがDFラインでボールを持つと4-1-4-1の前線の5人が一瞬足りとも足を止めずに追い回してCBにプレッシャーをかけ続け、おかげでハノーファーの2トップには全くボールが入らずに孤立した状態にされてしまった。
それでも、ハノーファーは中盤で動いてコースを作ってはパス交換で何とか攻め上がりはするのだが、後ろの5人も決してハノーファーの選手にスペースを与えず、最後まで食らいついて簡単にはシュートを打たせない。そんな感じで少しはどちらかに流れは傾く時間帯はあったものの、ジリジリした展開のまま前半はスコアが動かずに終了。
ところが後半になると意外な形で試合が動く。6分にアウグスブルクのメルダースがサイドからクロスを上げると、背中を向けたサネの腕に当たって微妙な判定のPKになってしまう。その直後に、アウグスブルクの選手がPAで跳ね返りが手に当たったシーンがあったが、それはスルーされて選手とスタジアムのイライラが募る。
しかし、ハノーファーにはまだ運があった。後半15分にアバウトに上げたアーリークロスにアウグスブルクのGKとDFが激突、その隙にソビェフが流し込むラッキーな得点で追いつくと、試合終了間際にはアウグスブルクの選手が自陣PA中でクロスを胸トラップをした後で何とボールに手を出してしまい、これはさすがに見逃されずPK。まさに勝ちに不思議の勝ちありという言葉がぴったりな結果となった。
酒井については、前半に何度かコンビネーションからオーバーラップを仕掛ける場面はあったが、基本的にアウグスブルクがスペースを与えてくれなかったので、特に後半はめっきり出番が少なくなってしまった。守備でも、今回はバイエルン戦よりも前にいた分、自分の後ろのスペースにボールを出された時のカバーリングが整備されていないようで、何度かフリーでドリブルやクロスをさせる場面が見受けられた。もうちょっと、攻守で存在感や安定感が欲しいところか。

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