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「変わり果てたパラグアイ」ブラジルW杯南米予選 パラグアイ-アルゼンチン

南アフリカW杯で日本を跳ね返し、2011年のコパ・アメリカでは準優勝を飾ったパラグアイのブラジルW杯南米予選は、15節までで首位のアルゼンチンに対して何と15の差を付けられて出場権の獲得はほぼ絶望という凄まじい凋落ぶり。
今回は首位のアルゼンチンをホームに迎えて背水の陣という試合になるはずだったが、おそらく試合が始まったのはウルグアイが勝った試合の後で、これでパラグアイは残り3試合全てに勝ってもプレイオフ圏のウルグアイには届かない事になったせいか、それともこの2年での劣化が激しかったのか、かつてのパラグアイのしぶとさを知っている身にとっては、信じられないぐらいの淡白な試合運びで2-5の大敗に終わってしまった。
まあ、なんせこれはどこかの極東の青いチームかと言いたくなるぐらいに、アルゼンチンのカウンターがことごとくビッグチャンスになっており、1点目のPKになった場面ではカウンターのポストプレイを止められず、中盤が誰一人アルゼンチンの上がりについて行けずに3人がフリーになって1対4という場面になっていたし、3点目のカウンターもパラグアイの選手の前にアルゼンチンの選手が3人もいるという有り様だった。
パラグアイがそんな状況だったので、アルゼンチンの内容をあまり云々は出来ないのだが、どのポジションでもサブが充実している選手層の厚さは羨ましい限り。ただし、GKのロメロだけはヌニェスにクロスをニアで合わされたボールを弾きながらゴールに入れてしまうなど、ブッフォンクラスと比べたら安定感に欠ける。ブラジルW杯でアキレス腱になるとしたらこのポジションだろうね。

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