旧閑ガゼッタ

香川ベンチ外に見るモイーズ監督の思惑

ルーニーが怪我をした事で欠場が確定し、これは香川がトップ下で先発のチャンスかと思われた昨晩のリヴァプール戦で、まさかのベンチ外という事態になってTwitterや掲示板界隈では大騒ぎになりました。
もちろん、私も先発を期待していただけに落胆はしましたが、ある意味それでモイーズ監督の思惑というか、精神状態がはっきりしたなと思いましたね。
ギグスやヤングらを優先して4-4-2で戦う理由は、おそらくモイーズ監督が伝統的なマンUのサッカーに寄って立たざるを得ない心理状態にあるのではないかと思います。つまり、それだけ新しい事をやっての失敗に対する恐怖、27年もの監督就任期間で常勝軍団を作り上げたファーガソン監督の後任としての重圧が強いのではないかと。
改めて想像すると、ファギー後のマンU監督という立場に匹敵するプレッシャーは、日本のスポーツ界では比較の仕様が無い事に気づきます。巨人の川上監督時代でさえファギーの半分、たったの14年間に過ぎませんからね。敢えて比較するとすれば、サザンオールスターの桑田佳祐が引退し、明日からお前がリーダーをやれと言われる事態に近いかもしれません。
たとえサザンのリーダーになったとしても、初っ端のコンサートで新曲や新メンバー発表なんてやれないですよね。まずは定評のある曲と旧メンバーで無難にスタートするはずです。それと同様に、とにかくモイーズは経験のある選手、フィジカルのある選手を起用し、まずは負けないように守備を最優先で整備し、攻撃は慣れ親しんだスタイルでやろうという方針になるのは納得できます。リヴァプール戦でベンチに入ったナニやチチャリートも、経験の序列で言えば香川より上ですからね。
こういう状況になってしまった以上、香川の出場機会は当面の間は極めて少なくなるのは避けられそうにありません。プレッシャーが少ないリーグカップや、勝敗が決着した後の時間帯でアピールして実績を積み上げるしか無いでしょう。もう1つの可能性としては、現有戦力でにっちもさっちも行かなくなった場合の博打。4-4-2のマンUスタイルに香川が合いにくい以上、後者のほうが可能性が高いかもしれません。
ただ個人的には、試合勘が落ちるのは問題ではありますが、下手にスタメン固定になってW杯までに使い減りするのも心配なので、半年はこのまま辛抱しておくべきではないかと思います。その上でまだモイーズが考えを変えないようであれば、次を考えるしか無いでしょう。