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「薄氷のCL本戦出場」欧州CLプレイオフ第2レグ PAOKサロニカ-シャルケ04

シャルケホームの第1レグでは1-1のドローに終わった事で、プレイオフの勝ち抜けが危ぶまれていたシャルケだったが、アウェイの第2レグでは数的不利に陥りながらも終盤の得点で突き放し、無事CL本戦出場への切符を手に入れた。
結果論ではあるけども、個人的には意外とシャルケの勝ち抜けについては楽観視していた。特にラテン系の国では、有利な状態でのホーム戦となるとメンタルが浮ついてしまい、そんな状態で先に失点でもするとパニックになってガタガタと崩れる展開を何度も目にして来た。しかも今回は無観客試合である。ホームのプレッシャーは逆に軽減されるかもしれないが、ホームの勢いを削ぐ意味では明らかにプラスである。
案の定、アウェイゴールでリードしているPAOKは序盤からガッチリ守って来て、特にファルファンとドラクスラーには常時スッポンマンマークがついている状態で、ビルドアップのターゲットがことごとくマークされている上に、対面のストフが執拗なプレスをかけて来るために、内田も珍しくアバウトなロングボールをリスク回避のために上げるぐらいだった。
で、前半終了間際に内田が一瞬の隙を見てオーバーラップ、そこにフィードがピタリと合い、内田は胸トラップが乱れてシュートは出来なかったものの、右足アウトサイドでサライに折り返してまんまと先制点をゲット。
とここまでは良かったのだが、後半から攻撃に転じたPAOKに対して不調の守備陣が脆さを出してしまい、マティプでも怪しいのにサンタナはそれに輪をかけてパスミス連発かつマークが不十分で、53分には棒立ちのサンタナの横をあっさり破られて同点に追いつかれると、64分にジョーンズが不用意なタックルで2枚目のイエローを食らって退場、これで一気にシャルケは大ピンチ。
この逆境を救ったのがドラクスラーで、3分後には飛び出しからマイヤーからのスルーパスを受け、冷静にGKを交わして角度のないところから冷静に流しこむと、またもセットプレイから同点に追いつかれたものの、90分に個人技での突破から最後はサライが押し込み、これで勝負あり。
まあ本戦に出場できたのは良かったけど、守備はガタガタで攻撃はドラクスラー頼みと、どっかの代表もビックリな不安定さは極めて前途多難であると言わざるを得ない。内田も相変わらず寄せが雑というか淡白で、また代表戦の往復が待っている事を考えるとかなり心配である。つーか怪我を抱えているんだから、今回は辞退でいいんじゃないかと思うんだけどねえ・・・

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