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「博打なのか計算なのか」ドイツ・ブンデスリーガ第3節 マインツ-ヴォルフスブルク

ここまで開幕2連勝と素晴らしいスタートダッシュを決めたマインツは、ブラジル代表のルイス・グスタヴォを補強した上に、長谷部の移籍志願を拒否して飼い殺しにする金満ヴォルフスブルクに対し、2-0の完封勝利を挙げて3連勝を飾った。
しかし勝ったから良かったようなものの、トゥヘル監督が取った手段は、4-3-3のフォーメーションを組んでくるヴォルフスブルクに対し、ほぼ同じようにマッチアップする4-3-3の形、しかも岡崎を1トップにしてチュポ・モティングを右のウイングという奇襲作戦。
まあ狙いとしては、岡崎にCBを追い回させてジエゴとク・ジャチョルのパス供給元と分断しようというところだったのかもしれないが、左のサイドに張ってプレイする事が多かったジエゴに引きつけられ、右サイドでフリーになったヴィエイリーニャにつながれて何度もピンチを作ってしまい、GKミュラーの奮闘でかろうじて失点を免れていたような状態だった。
で、攻撃が機能したかと言うとほとんどダメで、岡崎がGKと1対1の場面でシュートを外したシーンなどカウンターからいくつかチャンスはあったのだが、攻撃の形として成り立っているというよりはたまたま上手い具合に裏抜けとロングボールがハマった、というしかないようなショボさだった。
長谷部については85分から出場。特に右SBで出ていたトレシュが良かったというわけではないので、使われない理由は不明。もしかするとSBでの出場を拒否しているのかもしれないけど、退場になったグスタヴォが出場停止の間に使われるかどうかである程度判断がつくかも。
これで負けていたらトゥヘル監督は相当叩かれていただろうが、それでも何とかかんとか勝ってしまうあたり、トゥヘル監督の勝負運は相当なものなのだろうなと思う。これが計算づくだったら凄いけど、途中から岡崎を右ウイングに戻したところを見ても多分そうじゃないだろうなと(笑)。次は同じく好調なハノーファーとのアウェイ戦。今度こそは最初から2列目で出して欲しいね。

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