サイトアイコン 旧閑ガゼッタ

「負けた気はしないけど勝てる気にもならない」ドイツ・ブンデスリーガ第2節 シュツットガルト-レヴァークーゼン

シュツットガルトが岡崎、レヴァークーゼンがシュールレという前線のダイナモがともに抜けた今期の対戦は、それだけが原因じゃないだろうが今いちどちらも決め手に欠ける試合内容になってしまった。
シュツットガルトは3-4-3の戦術が浸透しているレヴァークーゼンに対し、何と完全マッチアップの3-4-3で臨む驚きの采配で来たのだが、意外とこれが上手く行っていたのでさらに驚いた。
それはシュツットガルトが良かったと言うよりはレヴァークーゼン側の問題で、特に酒井のサイドにいるソンフンミンがあまり守備のカバーをしないので酒井がフリーでボールを持つ機会が多く、高い位置からクロスやスルーパスを連発してシュツットガルトの攻撃を牽引していた。
が、シュツットガルトはサイドまでは行けてもそこから先がダメダメで、酒井のクロス精度もあまり褒められはしなかったが、それ以前に何度クロスを上げても中で跳ね返され、だからと言ってギャップやスペースメイクでコンビネーションプレイをするわけでもなく、後半からは疲れが見える酒井に代えて左WBに移したトラオレから何度も攻め立てるが、結局最後まで点につながらず、逆にサイドからのクロスにオウンゴールを献上してオシマイという体たらく。
あと、シュツットガルトは攻撃の中心であり、クリエイティビティを一身に担っているハルニクが精彩を欠いているのが痛い。酒井については、不得意な右での出場で、しかも代表帰りとは思えないほどしっかりプレイできていたのは良かった。あとはチームの結果だけど、現状はモリナーロがCBをやるぐらいに使える選手層が極めて薄いので、当面は辛抱するしか無さそうだ。

モバイルバージョンを終了