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「大迫はウルグアイ戦に呼ばなくて良かったのか?」スルガ銀行チャンピオンシップ 鹿島アントラーズ-サンパウロ

前年のナビスコカップ王者とコパ・ブリヂストン・スダメリカーナ王者とが激突する、もはや恒例になりつつあるスルガ銀行チャンピオンシップ。今年は鹿島とサンパウロとの対戦。
7/31と8/1に行われたアウディカップでバイエルンとミランの試合をこなし、8/3にはベンフィカとエウゼビオカップを戦った超絶ハードスケジュール中のサンパウロは、さすがに前半は選手がほとんど動けず、トップ下で出場したスター選手のガンソも全く出番が無くてほぼ鹿島のペースで推移。
それでも、大宮とは違って1トップにいた大迫に対するマークは巧妙で、ボールを受ける直前にガツンと体を当てたり、ボールをキープした直後に後ろから引っ掛けたりと簡単にはポストプレイをさせず、中盤の攻撃参加を引き出せさせない。
しかし大迫もマークを外したタイミングでボールを受ける工夫を見せて攻撃を組み立て始めると、25分に遠藤のパスから抜けだした柴崎がボールをカットしつつ交わし、中に入って来た大迫がボールを肩に当てつつ前に呼び込み、先制点をゲットする。そして39分にもジュニーニョの突破からのクロスが飛び込んできた大迫にドンピシャで当たってまんまと2点目を奪ってしまう。
後半になるとサンパウロはやっとエンジンがかかり、前半とは打って変わってガンガンと前からプレスをかけ、4-3-3に変わってサイドでボールを持てるようになったガンソが前半13分にゴラッソなミドルを決められ、サンパウロはイケイケ状態。
鹿島は直後に大迫がPKをゲットしたものの、大迫が蹴った最初のPKはセーブに遭ってしまい、その時にGKが前に出過ぎてやり直しになったと思ったら2度目は大きく外してしまい、サンパウロの勢いを止められず。そして鹿島は前野のサイドを突破されるとガンソ、アロイージオとつながれ同点に。
ここでサンパウロもようやくペースが落ちて、このままPK戦で決着かと思われたロスタイムに、柴崎のミドルが相手に当たり、それが大迫に当たってゴールに入るというラッキーな決勝点をゲットして勝利。新しいオフサイドルールでは、守備側の意図的なプレイからオフサイドの位置にいる選手がゴールした場合、その得点は認められるそうだが、このシーンは守備側は意図的ではなく、単にギリギリオフサイドでは無かった事によるゴールらしい。
ハットトリックを記録した大迫はウルグアイ戦に招集されなかったが、やはり南米勢相手には体だけではキープできず、スペースでボールを受けるプレイになってしまうので、まだ前田の代役の位置に留まっているかなという印象。でも東アジアカップから自信をつけて明らかに伸びて来たように見えるので、あと半年で前田超えは可能だと思う。このままどんどん伸びて欲しいね。

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