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「日本と大陸のサッカー」J1第19節 ジュビロ磐田-名古屋グランパス

改修後のこけら落としとなったヤマハスタジアムでの一戦は、残念ながらホームの磐田が名古屋に2-3と負けてしまい、記念試合を飾れずに終わった。
新装ヤマハスタジアムは、元々アウェイ側だったスタンドに屋根がついてホームスタンドに入れ替わったわけだが、屋根の直下、スタンドの奥の高い位置に蛍光灯で照らされたスポンサー看板がついているというユニークなもので、前からあまり通常のサッカースタジアムらしくない構造だなと思ってはいたけど、ますまず妙なと言うか、野球場みたいな様子になってしまったね(笑)。
さて試合内容の方は、4-4-2のフォーメーションになった名古屋が珍しく(?)高い位置からコンパクトなプレスをかけて来て、すぐさまサイドに展開してクロスを入れる大陸的な直線サッカーで攻め立て、8分に田中のアーリークロスにケネディが競り勝ち、スルスルと入り込んできた小川が押し込んであっさりと名古屋が先制。
そのハードワークぶりに「こりゃ後半戦の名古屋は違うな」と思っていたら、早くも20分頃にはほころびが出始め(笑)、名古屋は攻撃時にはSBが高い位置まで上がってボランチがCBのカバーに入って3バック気味になるという、今時なスタイルに変更して来てはいたんだけど、肝心の中盤でフィルターがかからずにSBの裏へと抜け出される形が多くなり、29分には松浦の粘りのドリブルを止めきれず、折り返しを山田大記に決められ同点。
そこからはホームの磐田がポゼッションを握ったんだけど、どうも日本的なサッカーと言うか、低い位置で2ラインの壁を築く名古屋に対して、ワンツーなどパスパスパスで崩そうとするんだけど、最後はどこかで引っかかってシュートまで持っていけず、逆に後半は61分にPKを与えてしまうと、81分にもケネディのスルーパスに抜け出した玉田が綺麗にカウンターからゴールを決めて3点目。その後はようやくパスでの崩しから金園が点を取って1点差にするも時既に遅し。
ジュビロは代表選手である前田や山田など平均的に選手の質は高いと思うんだけど、代表における本田のように攻撃のアクセント、溜めを作れる選手がいれば随分違うんだろうなと思わされた。逆に名古屋は個に依存しすぎと言うか、ケネディの復調とともに成績も浮上と関連性が分かりやすい(笑)。つーか、いい加減次世代の若手を育てんといかんのでは・・・?

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