サイトアイコン 旧閑ガゼッタ

「東アジアカップでお疲れ?」J1第18節 横浜Fマリノス-柏レイソル

今期は絶好調で優勝争いを展開しているFマリノスと、ACLの過密日程をこなして上位に追いつきたい柏というカードの良し悪し以上に、斎藤と栗原(この試合は欠場)、工藤と鈴木という優勝を飾った東アジアカップメンバーの活躍がクローズアップされた試合は、結局1-1のドローで痛み分け。
前半は完全にFマリノスのペースで、中村俊輔のボールキープとゲームメイクを中心に、斎藤のドリブルとマルキーニョスの飛び出しという風に、攻撃方法にバリエーションがあってバランスが取れているのが最大の強みで、この試合でも序盤からチャンスを量産して31分には右サイドでの斎藤の突破から、最後はマルキーニョスが自分のシュートがバーに当たったこぼれ球を押し込んで先制。
しかし、Fマリノスはその前半で1点しか取れなかったのがあまりに痛かった。その要因になっていたのは主審の判定で、何故かPAの中だけはプレミア並にボディコンタクトに対してファールを取らず、かなり厳しく倒されたにも関わらず審判に流された中村と斎藤がイライラし始めてから、どうも自分で切り込むプレイが多くなり、かえって攻撃のリズムが悪くなったように見えた。
そして後半になると、前半は怪我から復帰したレアンドロの動きが悪くてほとんどボールに触れず、工藤ら前線の選手に全くボールが渡って来なかったのだが、後半からはFマリノスのSBの裏のスペースに、レアンドロやジョルジ・ワグネルが飛び出してボールを受けるパターンが多くなり、逆にFマリノスの動きが落ちて試合は柏のペースに。
それでも柏はクレオの触るだけだったはずの超絶決定機を外すなどせっかくのチャンスを生かせず、このままFマリノスが逃げ切りかと思ったら、CKが中澤の頭に当たった後、GK榎本に当たってオウンゴールで何とかギリギリで柏が同点に追いついた。
注目の東アジアカップ組については、ミスが多くてダメダメだった鈴木に、あまり存在感が出せなかった工藤に対し、後半は消えてしまったけど斎藤は前半にしっかりアシストを決めて明暗が別れてしまった感じ。しかし斎藤はいつの間にか自信が顔に出て表情が変わってきたね。とにかくこれから化けて欲しい選手だ。

モバイルバージョンを終了