サイトアイコン 旧閑ガゼッタ

ツール・ド・フランス2013 第17ステージ

何だかんだで今年のツール・ド・フランスも、山岳3連戦とシャンゼリゼ最終ステージを残すのみとなりました。で、この日は最後の山岳での戦いにおける、フルームへの挑戦権をかけた個人タイムトライアル。
ここまで全く調子が出なかったカデル・エヴァンスは、このステージでもトップから何と8分も遅れるという、本来であればTTにおいてはトップクラスの実力がある選手とは思えないほどの大ブレーキ。メンタル的に問題を抱えていたアンディ・シュレックは別として、トップ選手がずっと大不調のまま大会を終えてしまう例は非常に珍しいと言えます。まだ本人から正確な理由は明らかにされてませんが・・・
それに対し、ここまでフルームにやられっぱなしだったホアキン・ロドリゲス、バルベルデ、コンタドールのスペイン勢はなかなかの好タイムで上位につけ、逆にこれまで2位だったモレーマはトップから2分遅れで総合では4位に後退してしまいました。
結果的に、またもフルームがこのステージでも勝利したわけですが、タイム差は前回から大きく縮まって2位のコンタドールとは8秒の差。フルームがゴールした時のコンタドールの表情は悔しそうでしたが、その裏にはこれからの逆襲にかける手応えのようなものが感じられました。
今日は、あの超級山岳ラルプ・デュエズを2回登るというファンにとってはたまらないクイーンステージが待っています。ここで鍵になって来ると思われるのが、このTTでコンタドールから14秒差の4位でゴールした、コンタドールと同じサクソティンコフチームのクロイツィゲルの存在でしょう。
コンタドールとクロイツィゲルは総合タイムでも17秒しか離れておらず、フルームにしてみたらどちらがスパートしても追わなくてはいけない対象です。もし、フルームのスカイチームのアシストが脱落して、コンタドールとクロイツィゲルの2人、さらにはアシストのマイケル・ロジャースあたりが残るような事態になると、交互にアタックされたらフルームにとっては絶体絶命の状況になりかねません。
最後のラルプ・デュエズの上りに至るまでに、スカイとサクソティンコフのアシストがどれだけ残っているのかという部分に注目して、中継の序盤を見ることにしましょう。

モバイルバージョンを終了