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ツール・ド・フランス2013 第11ステージ

第8ステージについで、総合争いの大きな山場となった第11ステージ、世界遺産のモン・サン・ミッシェルを背にしてゴールをする個人タイムトライアルでしたが、総合トップのフルームはTT世界チャンピオンのトニ・マルティンにこそトップタイムを譲りましたが2位でゴールし、さらにライバルとの差を大きく広げる結果になりました。
トータルタイムでは、2位のバルベルデが3分25秒、コンタドールは3分54秒の差となり、これだけの差になると通常のレース展開で逆転できるとはまず考えられず、フルームに怪我や突発的な体調不良等の大きなアクシデントでも無い限り、総合優勝の座はほぼ決まったと言って良いでしょう。
まるで全盛期のランス・アームストロングを彷彿とさせるような前半戦からの独走劇で、ランスは最近になって当時はドーピングをしていた事を告白しましたが、正直言って、フルームもまさかね・・・と思わせるぐらいの絶望的な差がありました。
しかしそれは逆の意味にも取れるわけで、エヴァンスはさすがに可能性は低いですが、もしかするとコンタドールの強さも今までは薬によるハリボテだった可能性もゼロではないわけで、ついついこういう事を考えてしまう自転車界(と言うか公になってないだけでサッカー界もでしょう)のドーピング問題の根深さ、罪の深さに心が沈まざるを得ません。
そういう邪念を起こす気が無くなるほどの熱戦を期待したいものなのですが・・・果たして後半戦で誰かがフルームに敢然と立ち向かう姿が見られるのでしょうか。

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