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「隣の芝生はどちらも青い」国際親善試合 イングランド-アイルランド

昨日は飲みの用事があってサッカーの試合を見ていないので、オーストラリア戦の前に見た聖地ウェンブリー・スタジアムで実に18年ぶりの対戦となったイングランドとアイルランドの試合について少し書いてみる。
試合経過は、試合開始から押し込まれていたアイルランドが、カウンターからのアーリークロスをロングが競り勝ってワンチャンスをものにして先制するものの、10分後にはスタリッジのクロスに走りこんできたランパートがきっちり決めてイングランドが同点。その後もイングランドが終始押し気味に試合を進めるものの、守りを固めるアイルランドから得点できず、1-1のドローで終了という流れであった。
ひたすら守る相手を攻め崩せず、結局なんとか追いついてドローという結末から、やはりどうしても日本のオーストラリア戦での内容との比較をしてしまうのだが、正直言ってやってるサッカーは完全に正反対だった。
とにかくイングランドはサイド突破が命。スタリッジやルーニーが縦のボールを受けると、サイドのチェンバレン、ウォルコットがいち早く走りだし、彼らが出て来なければSBのアシュリー・コールやジョンソンが飛び出して来る。本田や香川のところでボールが持たれてから遠藤が絡んで仕切り直しというような間が全く無くて、ワンタッチ、ツータッチでサイドの高い位置までボールを持って行ってしまう。
ところが、そこからの攻めが単純なクロスがほとんどなので、アイルランドもゴール前を固めておけばOKと割り切っておけば良く、ルーニーのクリエイティビティは全く必要とされず、単なるポストプレイヤーに成り下がっていた。よほど、香川や本田を貸してあげようかと思ったぐらいである(笑)。
まあ、そういう日本はカウンターやサイド攻撃にスピードが無く、オーストラリア戦では結局細かい中央突破しか出来なかったんだから、イングランドの勢い溢れるサイド攻撃は羨ましかったんだけどね。どちらも両方出来ればさらに強くなれるんだろうけど、やっぱなかなかそう上手い事は行かないものですなあ。

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