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2012-2013シーズン海外組通信簿 ドイツ編その1

海外組通信簿第2弾はドイツ組~。人数が多いので2回に分けて。
 
内田篤人 60点
扁桃腺炎、2度の肉離れといったアクシデントで戦列から離れがちで、今期はコンスタントに力を発揮できなかった。チーム自体もエースのフンテラールやクラックのファルファンを欠く試合が多くて中盤に失速。ケラー監督に代わってからは持ち直し、内田もようやく本調子に戻って何とかCL出場権をゲット。終わり良ければ・・・に尽きるシーズン。
そんな感じで毎年調子に浮き沈みがありながら、何だかんだでしっかりとレギュラーを掴んでしまうのは彼のビルドアップの精度か運か人徳か、それともツンデレアイドルぶりに皆がやられてしまっているのか(笑)。
ただし内田のビルドアップとファルファンのコンビはドイツ中に知れ渡り、最終戦でフライブルクが見せたように今後は彼らに強い圧力をかけてボールを持たせない対策をして来るチームは増えるはず。そのためにももう一段のレベルアップが欲しい。
 
長谷部誠 60点
昨シーズンのオフにプレミア移籍を申し出てしまったためにマガトの制裁が炸裂。8試合連続でベンチ外という大ピンチに陥ったが、そのマガトが成績不振で解任されると、長谷部を理解するコストナー代理監督によっていきなり復活起用され、へっキング監督に交代してもそのままレギュラー格をキープ。最後はしっかり整えてみせた。
ただ、チームの成績はジエゴ、オリッチ、ペリシッチといったメンバーの豪華さからすると大いに物足りない。長谷部も相変わらずボランチでは起用されずに役割は右SBばかりで、しかも最近はそれがすっかり板についている状態で、果たしてコンフェデやブラジルW杯は大丈夫なんだろうか。本人はヴォルフスブルク残留希望らしいが、本当にそれでいいのか?
 
清武弘嗣 70点
ニュルンベルクの中では別格のテクニック、アイデアを見せつけて移籍してすぐにエース級の座を勝ち取った。が、他のメンバーは電柱が9本立っているようなものでセットプレイからしか点が取れず、終盤に来てようやくエスヴァインやフォイルナーといった選手とパスワークらしきものが出来るようになってチームもしぶとく残留をゲット。
ただ、清武自身についてはセットプレイ絡みのアシストこそ多かったが、自分の得点(4ゴール)や流れの中で得点に直結するプレイが少なく、ゴールから遠ざかるようなフリーランが目立ったりと、エースと呼ぶには責任感に乏しい姿勢に見えたのは事実。ニュルンベルクのままでいるならそれでもOKだが、より上のクラブを目指すには得点力か守備力を一段と上げないと厳しい。ポテンシャルは確かだけに来期は化けてくれる事を期待。
 
乾貴士 80点
チームは昇格してすぐのシーズンでヨーロッパリーグ出場権をゲット、そして乾はチームの主力として左ウイングの定位置にしっかり収まり、シーズン後半ではフル出場が当たり前の大黒柱に育った。
と、結果だけを見れば万々歳なんだけど、何故かモヤモヤした気分が拭えないのは、プレイが左サイドドリブル>カットイン>シュートのワンパターンで、しかも60本以上のシュートを放って7得点という得点率の低さによるところが大きい。フリースローが下手くそなバスケ選手を見ているようなもどかしさを感じると書けば言い過ぎか。ちなみに香川は今期22本打って6点を決めている。
ドリブルのキレ、シュートのパンチ力、守備力、運動量については香川を凌ぐものを持っているだけに、そこさえ改善出来れば一気にビッグクラブへの道は開けるはず。今後の代表やヨーロッパ戦で自信をつけてくれれば。

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