サイトアイコン 旧閑ガゼッタ

2012-2013シーズン海外組通信簿 イングランド、イタリア編

もう欧州のシーズンもほぼ終了という事で、ちょっと今期の海外組についての採点と簡単な総括を書いてみる事にする。点数は日本式に100点満点で(笑)。
 
香川真司 60点
ドルトムントでの活躍ぶりから日本のファンの期待を一身に集めてのマンU移籍だったが、怪我やファギーの気まぐれフォーメーションとターンオーバーの影響で得点は6に留まり、その真価を最大限に発揮するところまでには至らず。
ただ、怪我の功名で体つきは明らかにたくましくなり、トップ下でフィジカル攻撃を受けてもある程度耐える能力を身につけ、後半戦では下位チーム相手には本来のポジションで使われるようになって来た。そして香川が入ったチームは、それまでにはほぼ見られなかったショートパスで組み立てる攻撃がメインになるなど、彼の影響力は着実にチームへと浸透し始めている。
ファーガソンが引退した来期はモイーズ体制への大きな変化が待っているが、まずはファーストチョイスの座を確保し、来シーズンこそはビッグマッチで活躍する姿を見たいものである。
 
吉田麻也 90点
最後は怪我で欠場してしまったが、到底レギュラーは奪えないだろうと思われたシーズン前の予想を見事に覆し、ホーイフェルトが怪我をしたタイミングでしっかりチャンスを掴み、CBのファースト・ポジションを手にした結果は素晴らしいの一言。
オーナーの強権で昇格功労者のアドキンスが解任され、ボチェッティーノ監督に交代した事件もあったが、信頼を引き続き勝ち取り、チームも残留とほぼ申し分ないシーズンだったと言える。
ただ、今後さらに上のクラブを狙うのであれば、ベンテケやルカクといったフィジカルお化け相手でも負けない競り合いの強さと、アザールのようなドリブラーに対してスピードは無理でも読みで止める判断とスキル、オランダでは取れていたセットプレイでの得点、そして1試合に必ず1度はやらかす凡ミスを撲滅する必要があるだろう。
 
宮市亮 20点
ウィガンに請われて再レンタルになったのは良かったが、靭帯損傷という長期の怪我をした後の復帰戦でまた靭帯損傷で1シーズンを丸々棒に振ってしまった。特に、2度目の怪我は相手が飛び込んで来るのが見えていたはずで、避けられた怪我だったのがもったいない。若さ故の焦りがあったのかもしれないが、選手生命を賭けるような価値は無かったはず。
ウィガンは降格が決定してしまい、来期はおそらくアーセナルへと戻る事になるだろうが、初心に戻って再スタートと割り切るしか無いところか。
 
長友佑都 50点
怪我人続出でEL出場権さえ逃しての9位に沈むという呪われたシーズンになったインテル。長友も呪いの波を食らって半月板損傷等で、シーズンを通しては2/3程度の出場に留まってしまった。
プレイ面では、左サイドで出場してカッサーノとコンビを組んでいる時はいいが、右サイドではあまり良いコンビネーションが作れず、スナイデルやコウチーニョといったテクニシャンを放出したせいで、使われる選手である長友にとっては無駄走りが本当に無駄になったりする事が多く、本領発揮の機会は少なかった。
来期のインテル監督就任が噂されるマッツァーリは3-5-2の使い手で、ナポリからWBを連れて来るとの話もあり、長友にとってはまた競争がやって来るかもしれない。そのためにも、長友には長期離脱のカピターノに代わって、是非チームの精神的な支柱になってもらいたい。

モバイルバージョンを終了