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「モイーズ就任で香川は起用されるのか」イングランド・プレミアリーグ リヴァプール-エヴァートン

昨日の夕方に、突然Twitter上のタイムラインがある1つの知らせで埋め尽くされた。それが、サー・アレックス・ファーガソン監督が今季いっぱいで退任を決めるという超ビッグニュース。
自分の中では、ピッチ上でぶっ倒れるまではサーの引退は無いと勝手に思い込んでいただけに、今日は4/1じゃないのかとオシムの時以上にうろたえてしまったのだが、どうやら間違いのない事実なのは確かなようで、今はとにかく気持ちを切り替えるしか無い。
後任には、モウリーニョやクロップというビッグネームの名前が出ているようだが、クロップは先にドイツ代表監督の道が待っているので可能性としては低いし、サーが完全引退ではなくディレクターという職種に残って睨みを効かせる事を考えれば、レアルでも全権にこだわったモウリーニョは難色を示すはず。そうなると、同郷であるモイーズが二人三脚体制としては一番適任なのかもしれない。
まあ、来シーズンが始まってモイーズ体制でマンUがスタートダッシュに失敗したら、3ヶ月ぐらいで爺さんが復帰してくるんじゃないかと思ってはいるんだけどね(笑)。
と言う事があったので、昨日は現在エヴァートンを率いているモイーズ監督がどんなサッカーをやるのかという点に注目して、リヴァプールとのマージーサイド・ダービーを見てみた。
まず守備については、アウェイだが割りとソリッドでコンパクトなゾーンを高目の位置に引いており、ラインのコントロールが個人頼みっぽいマンUに比べると、ファーガソンに比べて守備組織についてはまともな整備ができる監督という印象を受けた。が、攻撃については、よくも悪くもイングランドっぽさがかなり強めかなと。
まずビルドアップをしっかりやるという概念が薄く、攻撃の一歩はSBなどからフェライニを中心とした前線へのロングボールが主体。そこでイーブンになったボールをCMFが拾い、サイドチェンジからクロスというのが基本パターン。ただ、そのイングランドスタイルに必ずしも固執しているというわけではなく、中盤でボールを丁寧につなぐシーンも少なくない。
しかし、ドルトムントやバルサと比べるとダイレクトプレーやダイナミックな3人目の動きは少なく、地味にトライアングルを作りながら足元基本でボールを回すものであり、香川が好むようなスピード感には欠ける。それでも悪い時のマンUほど古典的でなはいし、選手全体に高い運動量が求められるのは確かなので、動けない選手を無理に起用して足を引っ張られるようなチームにはならないはずだ。
従って、来期のモイーズ体制(仮)で香川が使われるかどうかは、それこそ監督が誰を中心選手として選ぶかによると言ってもいいだろう。おそらく今期のマンUと同じような感じで、香川が起用されれば香川向きのパスサッカーになるし、ヤングやバレンシアが選ばれれは以下略。もし前者であれば、ドルトムントまでとは行かないまでも、今期よりは香川がやりやすいチームになる可能性は高い。とにかくまずは信頼を勝ち取る努力が求められるだろう。

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