旧閑ガゼッタ

「不調の川崎はどの方向へ行くのか」J1第8節 FC東京-川崎フロンターレ

今期は宇佐美のホッフェンハイムやオランダのVVV以外は、海外組で残留争いに巻き込まれているチームが少なく、それはそれで喜ぶべき事なんだけど、先日も書いたように中堅以下のチームはここから気が抜けて成績が悪化するのがパターンで、先週末は軒並みそんな試合になっちゃいましたね。なので、海外組の試合はパスして多摩川クラシコを観戦。
今のJ1で最もホットな話題が大宮の快進撃だとすれば、最もダークな話題が川崎フロンターレの低迷ではないだろうか。特に、川崎の場合は独自理論で筑波大学を強豪に育て上げた風間八宏氏が監督になり、期待が大きかっただけに2年目になってのさらなる落下ぶりは堪える事だろう。
その川崎の試合を久々に見たのだが、さしもの風間監督も現実路線に変更せざるを得なかったのか、いつの間にか4-4-2の2ラインでゾーンを作る守備重視のサッカーになって驚いてしまった。
それで多少は守備が安定したのかも知れないが、足元ショートパススタイルからすぐには脱却できないようで、4-4のゾーンの中でさえ短くチマチマとつないでしまってミスからカウンターを食らうという場面が多く、まずポストに下がった大久保にボールを集めるのはいいんだけど、そこからサイドでパスコースを作る動きが無いので、彼のパスセンスがほとんど活きていなかった。
フラットな4-4-2の場合は、サイドへ大きくボールを動かすビルドアップが攻撃の鍵になるのだが、FC東京の米本と高橋が川崎のボランチをしっかり把握して前を向かさず、DFから精度の悪いパスを出さざるを得なくなった事で、川崎のサイドが押し上げられなくなってしまった。そういう面では、やはり中村憲剛の不在が大きく響いたと言える。
FC東京も、モデルチェンジした川崎のサッカーをきっちり攻略して来て、特にSHのルーカスが中に入って攻撃に絡む事で川崎のゾーンからマークへの動きを混乱させ、その効果が長谷川のつなぎからサイドで1人余っているルーカスにパスが渡った先制点の場面に現れていた。良い動きはするんだけどなかなか結果に現れていなかった東が得点を決めた事も大きい。
コンセプトとしては同じ方向性を持っているチーム同士の対戦だけに、その完成度の差がはっきり内容と結果に出てしまった試合だったと言える。さて、川崎はここからどうやって立て直すのだろうか。