旧閑ガゼッタ

「ラッキーな勝利で残留王手」ドイツ・ブンデスリーガ第30節 ブレーメン-ヴォルフスブルク

ともに最近は勝利がなく、気がつけば残留争いが足元にまで迫っていたチーム同士の対戦は、長谷部が所属するヴォルフスブルクがアウェイながら3-0で勝利し、残留争いに王手をかける大きな勝利を手に入れた。
試合は、戦力的にはブンデス中堅同士の試合らしく、縦は圧縮してフィールドのプレッシャーを高めつつ、横はワイドにしてツヴァイカンプフで挑むドイツらしい戦いになったが、よりチーム状態が悪いブレーメンはその姿勢が仇となり、攻守の切り替えが連動しない隙を突かれてアルノルトのミドル、オリッチの個人技から流し込んだ冷静なシュートでさっさと2点を先制した事がヴォルフスブルクにとっては大きかった。
それでもブレーメンは後半から修正してきて、サイドの厚みを増やしてオーバーラップからのクロスを中心にヴォルフスブルクを攻め立てたが、GKがかぶったクロスにドフリーでいたアルナウトヴィッチがキックミスをして決められず、せっかくゴールネットを揺らしたかと思ったらオフサイドと、ことごとく審判の判定と運に見放される。そして止めは後半21分、そんなに危険な状態でも無かったのにPAのすぐ内側で無理なタックルをかましてしまいPK。これで完全に勝負あり。
長谷部については、右SBで先発フル出場。ヴォルフスブルクの3点のうち2点に絡むなど結果としては良いものを残したが、内容的にはやや不満が残ってしまったかなと。
ヴォルフスブルクはいつもの4-1-3-2ではなくて、オリッチ1トップの4-2-3-1だった。ダブルボランチの場合はSBがより上下動のメリハリをつけたポジショニングが必要になるのだが、そのタイミングを測るのに戸惑って、CBナウドからライン際でボールを受けるときにミスをして後逸したり、オーバーラップの思い切りに欠けていた面があった。
その分、内田のようにビルドアップの縦パスを多く出すことでカバーしていたが、無理な状態でもパスを出してみたり、縦だけに偏ってサイドチェンジが出せなかったりと、やはりもうちょっと中でプレイさせないと長谷部の良さが出ないなと思ってしまった。
ただ、守備の安定という面では1ボランチよりもダブルボランチのほうが良いし、勝ち点で残留争いに王手とはいえ、残りは格上との試合ばかりが残っており、守備を固めて少しでも勝ち点を拾うような試合が必要で、この布陣が今後も優先されることは間違いないだろう。何とか長谷部には、このポジションでしっかり仕事をこなしてもらいたい。