旧閑ガゼッタ

「ファン・ペルシ様の接待」イングランド・プレミアリーグ ストーク・シティ-マンチェスター・ユナイテッド

しかし監督がファーガソンで無かったら、この試合のスタメンはどこの素人監督だと罵ってしまいたくなるぐらいに、適当に並べてみたとしか言えない布陣だよね・・・(苦笑)
何しろ、チームのエースであるルーニーがセンターハーフで、2トップがファン・ペルシとチチャリート、ジョーンズがSBで香川は左のSH、しかもフォーメーションは香川には合ってないクラシカルな4-4-2。
で、試合内容は案の定で、最近点が取れず不調のファン・ペルシはほとんど前に張っているだけで、チチャリートは動けるスペースが無くて前線は完全に蓋をされた状態。当然、前で基点が出来ない以上はラインを上げられずはずも無く、香川は低い位置に押し込められてシュートを打てる機会皆無。
しかし、それ以上にストークの出来が酷くて、バイエルン対ニュルンベルクの再放送のように試合開始わずか4分でセットプレイから失点してしまうと、デラップがいなくなって方針変更をしたのか、風が強くてロングボールのコントロールが出来ないのか、割りと地上戦なサッカーに終始してマンUに対してほとんど脅威を与える場面がない。
そして65分にはゴールライン際でドリブルを仕掛けるファン・ペルシをウィルキンソンが引っ掛けてしまい、ややダイブ気味の倒れ方ではあったがPK。これをファン・ペルシが自ら決めてファーガソン監督に抱きつく歓喜のパフォーマンスをお膳立て。マンUにしてみたら塩までいただいてありがとうという感じか。
これでは香川は完全に消えるかな、と思ったのだが意外にも左SHでのプレイがフィットし、前を向いてボールを持ってもほとんどパスコースが無いような状況ながら、相手のフィジカルに負けずボールをキープして中へとつなぐリンクマンをこなしつつ、エヴラとのコンビネーションでサイドを崩してみたりと、決してウインガーとは言えないながらもプレミアの4-4-2を破綻なくこなしていた。
ただ、得点を決めた後のファン・ペルシからは多少パスが回って来るようにはなったものの、サイドからバイタルに入った時にはやはりなかなかボールがもらえず、CHのルーニーもいまいち縦パスは得意じゃないようで、香川の持ち味が生きるような場面はあまり作れなかった。
4-4-2の左SHで90分プレイした事で、ファーガソン監督からの合格点は出ているのかもしれないが、香川の能力を活かして一段とチームのレベルを上げるという本来の目的からは遠ざかってるんじゃないかという疑問は残る。ストーク戦がファン・ペルシの自信を取り戻す事が第一な接待試合だったとしても、どうにもモヤモヤした気持ちは残るよなあ。