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「セットプレイでアシスト王?」ドイツ・ブンデスリーガ第28節 ニュルンベルク-マインツ

ここまで8試合負け無しで、いつの間にか降格候補からすっかり抜けだしたニュルンベルクは、勝ち点4差で6位にいるマインツとの対戦でも勝利し、10位とは言え何とEL圏内まで勝ち点4にまで浮上して来た。
その原動力となっているのは、言うまでもなく清武のプレースキック。流れの中からのアシストプレイはことごとく味方に得点をフイにされてしまうのだが、ニュルンベルクのセットプレイの破壊力は異常で、何とチームのトップスコアラーがこの試合でも2ゴールをマークしたニルソンの5得点というのだから笑ってしまう。日本代表がセットプレイに弱いと嘆いている中、ドイツで相手チームを恐怖に陥れているアシストトップタイの選手が日本人というのも皮肉と言うしか無いよね(笑)。
ただ、この試合での清武を含めたチームの出来はいまいち。フォーメーション的には、今回はオーソドックスなペクハルトを1トップにして、エスヴァイン、清武、フォイルナー、チャンドラーを並べた4-1-4-1ではあったのだが、清武は右のインサイドハーフじゃなくて左側にいて、しかもマイボール時にはフォイルナーが下がり気味で清武がトップ下になった変則的な策を取って来たのだが、これがあまり機能しなかった。
特に前半はマインツのプレスが強くて清武が低い位置に押し込められてしまい、でも清武にボールが渡らないとニュルンベルクは前に全くボールを運べないので仕方なく清武にパスを送るのだが、そこを狙ってマインツの選手が2人以上で囲い込みと、清武と言えどボールをロストしてしまう場面を何度か作ってしまっていた。後半9分に先制点を奪った事で清武のマークが緩んだのでようやく動けるようにはなったが、ゴール前でフリーのボレーを当てそこねるなど、結局チャンスをモノには出来なかった。かなり疲れもあったようで後半36分に交代。
アシスト無しで負けていたら最低点に近かったかもしれない出来だったが、これで勝てたのは正直ラッキーだった。交代時の場内からの万雷の拍手を見ても、ニュルンベルクにとっては間違いなくエース的な存在になっているので、ここからがいよいよ真価を問われるところである。

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