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「調子に乗れない同士の調子が出ない試合」ドイツ・ブンデスリーガ第26節 フランクフルト-シュツットガルト

かたやリーグ戦5試合未勝利、かたや公式戦4連敗中という不調同士の対戦は、アウェイのシュツットガルトが連敗を止める勝利を手にしたが、どちらも最近の成績を反映してパッとしない内容だったと言える。
なかなか試合で勝てないとなると、選手やフォーメーションをいじってしまいたくなるのは世界共通の現象で、フランクフルトは乾とアイグナーの2トップにマイヤーがトップ下に入るという、0トップに近い4-3-1-2。これで前線が流動的に動いて相手のマークを撹乱するという狙いなのだろうが、これがなかなか機能しない。
中盤に遠藤や香川がいればともかく、フランクフルトの中盤では小兵の乾の飛び出しにタイミング良くスルーパスを合わせられる選手がおらず、乾がトップの位置で動いても全くボールが来ないために、結局マイヤーにぶち当てるか、中盤まで下がった乾がドリブルを仕掛けるしか攻め手が無い。
乾自身は好調をキープしていて、足元にピタリと止めるトラップからキレを感じる動き出しが冴えていたものの、彼がドリブルをしても同期してPAの中へ入り込む選手がいないので、結局は単発の仕掛けだけで終わってしまう。シュツットガルトのマークミスから先制点は取れたものの、コンビネーションでどう点を取るかという形は最後まで見えなかった。
一方のシュツットガルトもパッとしない。岡崎はいつものようにピッチ中を馬車馬のように駆けずり回っているのだが、左サイドのFWと2列目にいるトラオレとボカの動きが悪く、岡崎のいる右サイドでボールを運んでも中との連携が機能せず、結局はサイドのところで手詰まりになって終わり、というパターンが多かった。チャンスの数から言えば、PKとセットプレイで逆転できたのはラッキーと言うしか無い。
岡崎については、乾と同様に同僚から送られてくるボールは足元ばかりなので、キープや突破をしようとしても体格で負けて倒され、ファールを取ってもらえないという繰り返し。あまりに良く競り合っては倒れるので、ダイブじゃないにしても審判の印象的にはあまりよろしくないのだろう。チームが勝ったからいいようなものの、ずっとこの課題をクリアできないままなので、そろそろ彼にとっては正念場ではないかと思う。
酒井の方は、前半のうちは内田ばりのフィードを見せたり、岡崎とのコンビで中盤まで攻め上がってサイドチェンジをしたりと幅広く攻撃面で貢献していたが、後半は疲れが出たのとマキシムが3トップでスペースを埋めていたので、攻撃参加を自重して守備に専念してしまっていた。全体としてはまあまあだったけど、マークしようとしてた乾が動きすぎるのでちょっと戸惑っていた様子だったね(笑)。
3人とも、ヨルダン戦では出場機会が来る可能性が高いので、そこでまた刺激を受けてクラブに持ち帰って貰いたいところだね。