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「セレッソのチャレンジに好感触」J1第3節 セレッソ大阪-FC東京

昨日は一番早い欧州組の試合が11時半からだったので、先にJリーグの試合を観戦。
浦和対名古屋の試合では、攻撃の「実質的な」スピードの遅さについ苦言を呈してしまったのだが、セレッソとFC東京の試合については、そういう意味でのフラストレーションはあまり溜まらなかったかな。
特にセレッソは、扇原のパスを起点としてワンタッチでテンポ良く展開すし、常に3人目の動きを感じさせるプレイが多く、たとえ途中でミスになってもそれで恐れること無く、奪われたボールは攻撃陣の守備への切り替えで対応するバルサ式が徹底されていて、非常に見ていて楽しいサッカーをやっていた。
そして現在売り出し中の南野。1対1では常時相手の股を抜こうとする遊び心を感じさせる姿勢といい、ゴール前での落ち着いたトラップとキックに行くまでのスピードは、かつての香川を彷彿とさせるものがある。まだ体幹が弱いのか、キック姿勢の芯がブレてシュートやクロスが安定しないところはあるが、見学に来ていたザックも彼の才能は見逃さなかった事だろう。
FC東京については、序盤のオフザボールの勢いで惜しいチャンスを作った時はおっと思ったが、ミスの増加と同時にワンタッチからツータッチ以上のプレイが増え始め、攻撃のテンポはすっかりダウン。前半のうちはあまり良い所が見られなかった。
後半開始早々にセレッソが先制点を挙げてからは、ようやく東京も目がさめたのか、セレッソのSBが上がったスペースを使って何度もサイドアタックを仕掛けるようになり、サウサンプトンからレンタルで加入した李忠成がプレミア仕込の素早い飛び出しからの強烈なミドルを打つなど、再三セレッソゴールを脅かしたものの得点は最後まで決められず、2連勝と好調同士の試合はセレッソに軍配が上がった。
しかしセレッソは、スロースターターとしては珍しくシーズン序盤から攻撃の形やコンビネーションが出来上がってしまっている。開幕の新潟戦を見たらどうかなと思ったのだが、扇原がうまく攻撃の起点としてフィットした感じ。エジノのむやみに荒いプレイが気になるが、今後は確実に台風の目となりそうである。

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