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「背が高くても日本人は1トップになれないのか」オランダ・エールディビジ第26節 トゥエンテ-フィテッセ

ヨーロッパリーグ出場権を争うライバルであるトゥエンテに、アウェイで1-0の勝利を挙げて勝ち点差を6に広げるという、結果から見ると申し分ない試合ではあったが、チームとハーフナー・マイクにとっては課題が残る内容だったと言える。
フィテッセのスタメンは、ボニーが1トップで4-2-3-1のトップ下にハーフナー・マイクが入る形だったが、トゥエンテが序盤から激しくプレスをかけてDFもボランチの位置まで上がってパスを出していたので、マイクがそのカバーのために下がってしまい、ボニーとの距離が離れて攻撃面での絡みがほとんど見られなかった。
相手のラインが高い分、フィテッセがサイドを突破してクロスを上げられる場面もいくつかあったのだが、マイクが下がった分だけクロスのタイミングに間に合わず、前でポストをこなそうという意欲も無さそうだったし、あまり得点につながるような気配がマイクのプレイには感じられなかった。
そのせいか、後半になるとフィテッセはレイスを投入してボニーとの2トップにし、マイクはダイアモンド型の4-4-2のトップ下になってしまい、そこからは完全に中盤の選手として働く羽目になってしまった。W杯本番で戦う相手のことを考えたら、トゥエンテの守備ぐらいは屁でもないぐらいになって欲しいんだけどなあ・・・(苦笑)
ただ、逆に言えば守備で頑張っていたのも事実で、あそこまで背が高くてヒョロリとした選手が労を惜しまず中盤で守備のカバーに走り回っているのは珍しい。そしてフィテッセが挙げた虎の子の1点も、マイクがタックルでボールを奪ってからのスルーパスにボニーが反応し、上手くワンタッチで入れたもので、とりあえず結果につながったのは良かったけどね。
チームのほうは、4-4-2にしてから先制点を奪ったのはいいけれど、1ボランチの両サイドのスペースを使われ、トゥエンテの中盤からの飛び出しがフィテッセのDFラインを破る場面をたくさん作られてアップアップの状態だったが、トゥエンテは最後まで決定力不足にたたられそのまま試合終了。
まあワンチャンスをきっちり決めるボニーは凄いけど、来期はさっさとインテルに行って窮状を救ってもらって(笑)、今のマイクでは難しいとは思うけど、何とか1トップの先発として固めて欲しいなあと。

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