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「やっとこさ理解者が見つかったか?」ドイツ・ブンデスリーガ第25節 アウグスブルク-ニュルンベルク

後ろからのビルドアップとパスワークがさっぱりダメで、攻撃はひたすら頭で競るだけが能の電柱に向かってロングボールを蹴るだけ、たまたまファールをゲットしたらようやく清武が画面に出てきてFKを蹴る、という悲惨なイメージしか無いニュルンベルクなのだが、いつの間にやら降格圏を抜け出し、残留争いのライバルであるアウグスブルクにアウェイで勝つのだからサッカーとは不思議なものである。
まあ、一応守備はシーズン当初のお笑い守備からは劇的に改善し、ドルトムントには0-3で完敗したものの、バイエルンやレヴァークーゼンには1失点で切り抜けたし、特にオーバーラップはするものの守備では不安定要因だったチャンドラーの代わりにバリッチュが右SBに入った事で、清武がより攻撃的なポジションが取れるようになった事も大きいような気がする。
とは言え、この試合では左SBのプラッテンハルトがダメで、アウグスブルクが試合開始から積極的なプレスを仕掛けて高い位置でボールを奪うと、サイドに上がって張っている右ウイングのハーンにボールを集め、そこから何度も危ないクロスを上げられてしまっていた。それだけに、前半の21分にワンチャンスでエスヴァインがサイドを抜け出し、クロスを上手く合わせて清武が先制ゴールを決めたことは大きかった。
ニュルンベルクは、36分にヴェルナーの正面に飛んだヘディングを、GKシェーファーが足元にはたき落とそうとしてコントロールをミス、そのまま股間をくぐらせて後逸するという珍プレイで同点にされてしまうが、後半からアウグスブルクがク・ジャチョルを上がり目にして1ボランチ気味にした事で清武がフリーになり、エスヴァインとのパス交換からファールで倒され、FKをエスヴァインが壁の間を抜く軌道で決め、後はきっちり逃げ切った。
今まではパスを出しても決してパスが来ることは無かった清武だったが、エスヴァインとはようやく分かり合えてリターンパスをもらえるようになり、そこから早速2点につながる攻撃が出来るようになったのは非常に喜ばしい。あとは運動量と攻撃参加の勢いだけは凄いフォイルナーの判断がマシになってくれれば、7差まで縮まってきたEL圏も見えてくるようになるかもしれない・・・と有り得ない希望を抱いてみるのであった(笑)。

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