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「耐えても出口はあるのかどうか」ドイツ・ブンデスリーガ第24節 ニュルンベルク-フライブルク

今節のニュルンベルクは、チャンピオンズリーグ予備選枠を視野に捉えた5位にまで躍進を続けているフライブルクが相手のホーム戦だったが、フライブルクの守備力に圧倒されつつも何とか勝ち点1をタナボタでいただいた、という実にしょっぱい試合だった。
フライブルクの守備は4-4-2の3ラインを極めてコンパクトにして、相手の選手にコンマ1秒たりともフリーにさせない絶え間ないプレッシャーをかけ続けるというもので、ビルドアップ能力が低いニュルンベルクは当然ながら前線にロングボールを蹴るばかり。そうしたところで1トップのペクハルトがさっぱりボールがキープできないので、清武を始めとする2列目の選手が全く前を向けない。
そうなるとやっぱり頼りは清武のセットプレイしか無いわけで、33分に迎えたFKからゴール前で相手の選手が頭でクリアしたボールが、フライブルクのマキアディが上げた手に当たるラッキーなPKでニュルンベルクが先制する。
リードを許したフライブルクは、それまで積極的にプレスバックしていた2トップが前線に残るようになり、その分やや中盤にスペースが出来たおかげで、清武が苦し紛れのパスを受けても何とか足元のテクニックでキープが可能になり、ようやくサイド攻撃からクロスを上げられるようにはなったものの、肝心の精度が低くてため息連発。
後半になるとせっかく前半の終わりに盛り返したニュルンベルクのペースが落ちて、再びフライブルクが押し込む展開に。背中痛で練習を控えていた清武はコンディションの問題からか消えがちになり、83分に交代。と思ったら、直後にフライブルクにシュートを決められ同点、そして試合はそのまま終了。
4-1-4-1というフォーメーションは、1トップのキープ力とSBのオーバーラップが無いと攻撃が機能しない布陣なんだけど、ぶっちゃけニュルンベルクはどっちも機能していなかったよね(苦笑)。まあ、清武自身はまだサイドにいたほうがボールは来るんだけど、そこでボールを失わないようにするのが関の山という感じ。
金崎については、今節は先発をエスヴァインに譲った格好。エスヴァインはこの試合でのニュルンベルク選手の中ではまずまず気を吐いていたほうだったので、結局金崎の出番は訪れなかった。この状況で出たところで何か出来るとは思えなかったけどね・・・とりあえずチャンスが来たら結果だけはもぎ取って欲しいなあ。

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