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「香川と比べると酷だけど・・・」ドイツ・ブンデスリーガ第24節 フランクフルト-ボルシアMG

今朝はマンUがレアルに敗退したニュースで日本サッカー界は持ちきりだけど、香川は出ないだろうと思っていたので昨晩はフランクフルトの試合を録画観戦。
ここまで3試合連続の無得点試合を続けているフランクフルトは、ホームのボルシアMG相手の試合でもやはり得点を決められず0-1で敗戦というしょっぱい結果となったが、この試合はフランクフルト攻撃陣の不甲斐なさよりもボルシアMGの守備を褒めるべきだろう。
ボルシアMGは、非常にコンパクトで出足の早い守備で70分ぐらいまでフランクフルトの攻撃を完全に封殺。ただし乾個人についてはなかなか好調で、特にトラップが冴え渡って狭いスペースの中でも足元にピタリと止めるなど、背中痛という噂がある1トップのラキッチを始めとしてパッとしない攻撃陣の中では気を吐いていたほうだと言えるが、ボルシアMGの守備陣はそんな乾に対しても2列目が献身的にプレスバックしてスペースを与えず、ボールを持たれても決してパスを通させなかった。
後半からは不調のラキッチを下げてマイヤーをトップに上げた事で、トップ下に移った乾の飛び出しが効き始め、2度ほどDFラインの裏を取って決定機を作る機会があったのだがシュートミスで決められず、70分を過ぎてボルシアMGに疲れが出てからはフランクフルトが押し込んでサイドから惜しいチャンスを何度も作ったものの、今シーズンのマイヤーの神通力も衰えたのか得意なファーへのヘディングも決まらず試合終了。
チームの中では比較的孤軍奮闘していた乾には申し訳ないが、やはり香川がハットトリックを決めた試合の直後に見てしまうと、ゴール前での冷静な判断や落ち着きがなく、ただ思い切りだけでシュートを打っているように見えてしまう。これではバティストゥータならともかく乾のキック力では難しいのは明白。攻守の切り替えや運動量については香川を上回っている部分もあるだけに、いかに決定力がサッカー選手の価値を決める巨大なファクターであるかが良く分かる。
これでフランクフルトはフライブルクとシャルケに勝ち点2差まで詰められ、CL圏はもちろんEL圏の確保にも暗雲が垂れ込み始めた。何とかここは乾の得点に賭けるしか無いのだが・・・

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