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CLレアル・マドリー対マンチェスター・ユナイテッドの展望

さて、いよいよ今日の深夜にチャンピオンズリーグベスト16中で最大の対戦カード、レアル対マンUの試合がありますね。
香川が、前節のエヴァートン戦でベンチ外だった事で、レアルとの試合で先発として起用されるかどうかに話題が集まっており、ファーガソン監督が起用を示唆したインタビューが報じられたりしていますが、何しろ爺さんの言う事は全く鵜呑みにでは出来ないので、正直言ってどうなるかは分かりません。
おそらく、レアルのほうが攻撃的に来るのは確かだと思われますが、マンUにとって本当に怖いのはレアルのポゼッションではなくてカウンターでしょう。中途半端に攻めてボールを奪われ、シャビ・アロンソのフィードやエジルからのスルーパスでクリロナがPAの中で仕掛けてくるような場面を作ってはおしまいです。かと言って、ドン引きをしたところでラファエルがクリロナの足技を止められるとは思えないので、ある程度のポゼッションは必要です。
香川が起用されるとすれば、その点での期待でしょうね。ウェルベックやバレンシアのようなドリブル主体の攻撃は、それで突破出来ればいいのですが、そこで止められてしまうと簡単にカウンターの餌食になってしまいます。そこに香川が入ることで攻撃にワンクッションを置き、相手のファーストディフェンスを緩める。そうすると、カウンターを食らったとしても大きなスペースは与えにくくなります。
もう一つは、攻撃面でのアイデア。モウリーニョのプレッシングサッカーが相手では、いかにプレスの網をかいくぐってDFラインの裏へとボールを出せるかがポイントになります。サウサンプトン戦で、香川が浮き球でルーニーのアシストを決めたシーンのような攻撃が出来れば、レアルに対してはかなりの脅威になるはずです。
ただ、レアルにはクリロナだけではなくて、スペースへの飛び出しと献身的な攻守両面での運動量が光るディ・マリアが香川のサイドに来ます。彼にボールが多く渡るようであれば、香川も低い位置に押し込められて攻撃での活躍は難しくなるでしょう。ルーニーも含めた相手の中盤に対するプレッシャーと、ミスの無いパス回しが鍵になって来そうです。

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