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「最後まで守り倒したニュルンベルク」ドイツ・ブンデスリーガ第21節 フランクフルト-ニュルンベルク

代表戦での長旅の後に行われた、乾と清武の日本人対決は両チーム共に最後まで得点は決まらず、0-0のスコアレスドローに終わった。
ただ、内容的にはフランクフルトよりも下位でアウェイ側のニュルンベルクのほうがどちらかと言うと上回っていた。フランクフルトはボールを持っていたと言うよりは持たされていたという感じで、ニュルンベルクは90分間執拗なプレスとカバーリングを怠らず、フランクフルトはサイドまでボールは送れるのだが、そこからフリーな選手がほとんど見つけられず、仕方なく可能性の低いシュートを打つばかり。
しかしニュルンベルクも、せっかく清武がヒールやダイレクトパスといったアイデアでスピードに乗ったカウンターチャンスを作り出しても、そこから単にドリブルからの適当なクロスといった何の工夫もないラストプレイばかりで、清武がフリーでゴール前に走り込んでいてもほとんどボールが来なかった。それでも、清武のラストパスを受けたペクハルトや、フランツが決定的なシュートを放つものの、フランクフルトGKトラップのスーパーセーブに防がれてしまった。
清武については、ちょっと味方を信じられずに裏への抜け出しでスピードを落としてしまった場面はあったが、遠征明けにしてはスプリントの回数も多く、プレイのアイデアや精度も冴えていた。が、ゴール前でやたらと遠回りしてファーにばかり入ってしまうのはちといただけない。そんな場所に居ても見てくれる視野を持った味方はいないし(苦笑)、素直に真ん中に入っていくほうがよっぽど良い。もっとガツガツ欲を出してほしい。
乾については、ボールを持ってドリブルできる場面はそこそこあったが、パスやシュートはことごとくニュルンベルクの選手に当たってしまい、判断の遅さと悪さが目立った。そして後半は疲れてしまい、すっかり存在が消えてしまって交代。もともとフィジカルコンディションによってプレイの内容が左右されやすい選手だが、今回はそれが如実に出てしまったという感じ。次へ切り替えるしか無いね。

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