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高円宮杯U-18サッカーリーグ2012 プレミアリーグ チャンピオンシップ 東京ヴェルディユース-サンフレッチェ広島ユース

昨日は海外組の試合がたくさんあったんだけど、どの試合も遅い時間だったので生では見ず、スカパーの無料開放キャンペーンで「朝日ニュースター」が録画放送していた、高円宮杯決勝の試合を観戦。朝日ニュースターって、サッカーセットの中に入ってないくせに、地味にユースや世界の親善試合の放送をしていたりするんだよね・・・何故だ。
さて、東西のプリンスリーグを圧倒的な力で勝ち上がった両チームの対戦は、奇しくもJユース・カップでの札幌とガンバの対戦のように、日本らしくないユースチームが日本らしいユースチームを打ち破る、という内容と結果になった。
その日本らしいユースとはもちろんヴェルディユースのほうで、今期6人ものトップチーム昇格選手を擁するだけあって、Jで最年少ハットトリックを記録した中島君を中心として、鋭い切れ味と思いきりの良いプレイを見せる前田君、そして高木三男など優れたタレントが目白押し。その彼らが、ショートパスとドリブルを駆使してゴールに迫るサッカー。
対するサンフレッチェユースのほうは、トップチームに昇格するタレントはトップ下の野津田君のみだが、全員が体を張ったプレイを厭わず、攻守の切り替えが非常に早い、メンタルと組織力を売りにしたチーム。
で、日本勢がアジアユースやACLで大陸勢にやられているように、試合開始からサンフレッチェがプレスから前線への激しい飛び出しでヴェルディを圧倒、試合開始わずか1分でセットプレイから先制点を取ってしまう。が、20分を過ぎるとようやくサンフレッチェのプレッシングが弱まり、ヴェルディが個人のキープ力を活かしたボールポゼッションで押し返し始める。
サンフレッチェがもったいないのはボールを奪ってからのサイドチェンジが少ない事で、せっかくヴェルディがボールサイドに選手が固まっていて逆サイドに味方がフリーでいるのに、そこまでDFを介してショートパスでつなごうとするために、ボールが横断する間にヴェルディの守備が整ってしまっていた。そこが大陸チームとはやや違うところで、それが出来ればもっと早くに勝負をつけられていたはずだ。
前半41分にもカウンターから失点してしまったヴェルディだったが、後半開始早々にCKから1点差に追いつくと一気に流れを掴み、何度もドリブルから鋭いミドルシュートを放つがサンフレッチェGKのナイスセーブにも遭って得点にはならず。ヴェルディも、ここで個人での打開だけではなくて、ゴール前で崩して決める判断があれば良かったのだが、ちょっとプレイ選択が単調すぎた。
そこからは、まさにヴェルディが日本ユース年代がやられるパターンの轍を踏んでしまう展開で、57分にスポッとバイタルでフリーになった野津田に誰も詰められずやすやすとミドルシュートによる得点を許してしまうと、そこからは焦っての無理なシュートを繰り返し、最後はやはり3点目と同じように守備の集中が切れたところから失点。終わってみれば4-1の大差となった。
サンフレッチェユースは、これで何と高円宮杯3連覇。文字通りにその原動力となった森山佳郎監督は、残念ながら今期で監督を退任する事になった。現在はS級ライセンスの取得を目指しながら、U-15日本代表のアシスタントコーチへの就任が発表されている。
ここ最近は、U-20W杯出場を3大会連続で逃しているように、この年代の選手は高校卒業からJリーグレギュラーになるまでの試合経験不足や、ロングボールにあっさりやられるメンタル・フィジカル面での弱さが指摘されているが、是非とも森山氏にはその部分での改革をお願いしたいものである。