「年末カーボンコピー」イングランド・プレミアリーグ フルハム-サウサンプトン

クリスマス休暇など関係なく、年末進行真っ最中のイングランド・プレミアリーグ。と言う事で、自然とサウサンプトンの試合を連続で見る羽目になるわけだが、これがまた前回と同じようなしょっぱい試合だというのだから辛い(苦笑)。
残念ながら、サウサンプトンのサッカーは各チームに完全に研究・対策されてしまったなという感じでどん詰まり状態である。攻撃のスタートはランバートへのハイボールだけなので、マークとセカンドボール対策をしっかりやっておく。左右のウイングであるラミレスとパンチョンはドリブルしか出来ないので、縦さえ切っておけば全く怖さがない。自陣でそんなにハードなタックルを仕掛けなくても、ある程度スペースを埋めておけば勝手にパスミスをしてくれるし、困ったら精度の低いクロスかミドル頼みなので、センターだけ注意しておけば大丈夫。
サンダーランド戦で役立たずだったマユカに代えて、この試合ではデイビスがトップ下の位置に入ったが、それなりにハードワークをしてくれる分だけマユカよりはマシだったけど、攻撃のアクセントとしては同じようにさっぱり。PA内で見え見えのしょーもないハンドを犯したフルハムの敵失に助けられてドローに持ち込めたが、ハイボールと足元だけのサッカーでは既に限界であり、得点力不足解消には程遠い状態であることには変わりがない。
やはり、右サイドでスペースに飛び出してボールを受けられるララーナの欠場が痛い。彼が高い位置でボールを持って相手を引きつけるからこそ、逆サイドのパンチョンが前進できるスペースが生まれていたわけで、今はパンチョンが完全に窒息してしまっている。ラミレスにララーナの仕事が出来ればいいんだけど、かなり無理っぽいしね・・・冬の移籍マーケットで乾あたりを獲得したりしないかな(笑)。
吉田については、ハイボールの安定感は相変わらずで、この試合でも実質1トップのロダジェガをほぼ完封していた。失点についてもGKの完全なキャッチミスで、GKの守備範囲と判断して譲ったプレイは結果的に裏目にはなったが間違っていはいない。ただ、前節に引き続いて危ないパスと胸トラのミスをやらかしてしまった。しかしプレミアで改善したかなと思ったけど、吉田のやらかし癖も治らないねえ・・・前線の動き出しが足りないという面はあるのかもしれないけど、来年こそは是非とも根治してもらいたいね。