「果てしなく遠い1点差」ドイツ・ブンデスリーガ第15節 レヴァークーゼン-ニュルンベルク

現在2位の強豪、レヴァークーゼンに対してのアウェイで0-1の1点差負けであれば、ニュルンベルクにとっては健闘と言える試合だったのかもしれないが、内容的にはあと90分やっても追いつけそうにないだけの差はあったかなと。
ニュルンベルクは、守備的に行くためなのか今までだったら右SHに置いていた清武を中央にして、両SHを清武よりも一段低い位置に置いた4-4-1-1というフォーメーションを選択してきた。
試合の序盤は、ELも含めた過密日程をこなして来ているレヴァークーゼンはさほど前から来ず、清武もボールが当然のように来ないながらも何とか前に残って基点になるように踏ん張り、ニュルンベルクはゲプハルトと清武のワンツーや、チャンドラーからのクロスをポルターがフリーでヘディングし、惜しくもバーの下に当たって入らなかった場面を作るなど、先制点を取れるチャンスを何度か作る事ができた。
が、レヴァークーゼンも徐々にエンジンがかかってチャンスを作り始めると、37分にチャンドラーが不用意に高いポジションと取ったところで裏を取られ、シュールレのパスを真ん中で受けたキースリングはオフサイドポジションだったが笛は吹かれず、そのまま反転してのゴールを決められてしまった。
レヴァークーゼンは後半から慎重にも4-1-4-1のフォーメーションに変えてきて、これで完全にバイタルのスペースを塞がれた清武はボランチの位置に下がって何とかパスを散らそうとするが、ガッツリと守備を固めたレヴァークーゼンに対して蟻が入る穴すら開けることが出来ず、後半はほぼ何も出来ない状態のまま終了。
前半にあった決定的なチャンスに点が取れていれば、とは思うが、1点で済んだのはGKシェーファーのナイスセーブ連発のおかげでもあるし、まあ力負けは仕方ない。今朝のニュースでニュルンベルクが扇原に正式オファーという話が出ているが、確かに清武に来るパスは増えるかもしれないけど、その分守備が弱体化してグダグダ感がさらにアップしそうな気がするけどね・・・
細貝は、まあいつも通りの細貝(笑)。対面のチャンドラーに1本だけしか仕事をさせなかった。こういう試合を見ると、レヴァークーゼンが細貝を重宝する理由が分かるよね。ニュルンベルクが沈黙した後半は、珍しく何度か積極的なオーバーラップを見せていて存在感は結構あったように思う。トップ下だった清武とはマッチアップしなかったのが少し残念かな。