ブラジルW杯・アジア最終予選各グループの動向【第6節】

さて、日本が結果を出した後の恒例であるお楽しみ、他国の皆さんを高みの見物とさせていただく時間です(笑)。
まずは日本のグループBは、ご存知のように日本がオマーンに勝利して日本の勝ち点は13に積み上がりました。もう一方のイラク対ヨルダンは、イラクが1-0で勝って何とかW杯出場権争いに留まりました。
出場権争いのボーダーラインである3位とはこれで勝ち点は8の差になり、予選の残りが3試合という事を考えると、日本がW杯出場を決めるためには、数字上ではあと勝ち点2を積み上げる必要があります。が、現在3位のイラクとは既に得失点差が12も離れているので、よほど酷い八百長でもない限りはあと勝ち点1で勝ち抜けは決まりでしょう。
そして団子状態の2位争いですが、オマーンとヨルダンがともに敗れてしまったので、消化が1試合少ない上に、中東勢は3試合全てホームで戦えるオーストラリアがさらに有利となりました。逆に言えば、オーストラリア相手にアウェイで勝つ事が、中東勢にとっての絶対条件になったと言えます。
次のヨルダン戦で日本は出場を決めてしまった場合は、6月に日本のホームで行うオーストラリア戦は海外組を呼ばない可能性は高いでしょう。日本に勝てば極めて有利な状況になるオーストラリアは間違いなく本気で来るはずなので、日本もホームでは負けられないプライドがあるでしょうから、若手にとっては非常に良い経験になるはずです。是非、さっさと出場を決めて次のステップに向かいたいものです。
そして日本のグループとは違って大混戦中のグループAは、イランがホームでウズベキスタンに負ける失態を犯したのに対し、カタールはホームでレバノンにしっかり勝って、1位から4位までが勝ち点1の差に詰め込まれた状態になりました。レバノンは、残りが韓国とのホーム戦以外はアウェイなので、可能性が残っているとは言え出場は相当厳しいでしょう。
ただしこの中でも1試合消化が少なくホームで3試合を残している韓国が、現在2位とは言え依然として有利な状況であることは変わりません。他のカタール、ウズベキスタン、イランにとっては、韓国とのアウェイ戦でどこが勝ち点1以上を取るかが勝負の分かれ目になって来ると思います。