「本田は試合で小休止」ロシア・プレミアリーグ第14節 CSKAモスクワ-ロコモティフ・モスクワ

この前は、攻守の切り替えが遅い宇佐美に対してちょっと苦言を呈してしまったのだが、ぶっちゃけこの試合での本田はもっと走っていなかった(笑)。
パスを受ける動きも、いつもより速度が遅いせいか微妙に味方のパスに対して遅れてしまい、足を伸ばしながらのトラップでボールがずれてしまったり、いつもの体を相手に預けたゴリ押しドリブルが無くて、足先だけで相手を交わそうとして引っかかったりと、彼らしくないプレイが多かった。
途中で歩いているシーンのアップなんかを見ると、ちょっと歩き方がギクシャクしているように見えたし、いつもなら蹴っているCKやFKでも他の選手に蹴らす事が多かったので、やはり膝の調子に影響が出ていたのではないかと思う。
チームの出来の方も本田の調子に引きずられるかのように動きが悪く、とりあえずパスはつなぐんだけど前線でボールが収まらず、何度もロコモティフにカウンターを喰らい、カイセドの強靭なキープ力に手を焼いてセカンドボールを支配される場面が目立った。
この試合では左ウイングに怪我から復帰したザゴエフが入ったが、それまで同じポジションだったカウニャに比べると守備力の点で劣り、前線とのコンビネーションも良いとは言えない様子だったので、それも展開の厳しさにつながってしまった。
そして1-1の同点のまま後半半ばを過ぎると、ようやく本田も少し本気を出すような場面が出始め、バイタルエリアに動いてボールを収め、左右にスルーパスを連発してチャンスのお膳立てはしていたが、トシッチらがなかなかゴールを決められずに、最後のロスタイムにヴェアンブロームがミドルシュートのこぼれ球を押し込んでの辛勝だった。
まあ、普通ならこんな騙し騙しの手抜きプレイだと監督の信頼を失ってしまうものなのだが、本田の場合は宇佐美とは違ってクラブの中では完全に先発固定・エースの座を掴んでしまっているので、本人が休みたくても休ませてもらえないのだろう。とりあえず、こちらとしてはオマーン戦まではひたすら手抜きでお願いしたいところだけどね(笑)。