「本田は流し運転でもチーム好調」ロシア・プレミアリーグ第12節 CSKAモスクワ-ルビン・カザン

フランス戦の前に負傷した本田は、ロシアに戻ってからも怪我が完全に治っていないようで、この試合でも一応先発はしていたものの終始ジョギング状態でのプレイで、セットプレイも蹴ることが無く後半途中で交代。
しかし、昨シーズン3位の強豪であるルビン・カザンに対して、一度誤審っぽい判定で無得点になったピンチはあったものの、それほど多くなかったチャンスをきっちりと物にしてクリーンシートで勝利を揚げた。
その好調の原動力になっているのは、何と言ってもCSKAの安定した守備。アキンフェエフ、イグナシェビッチ、ベレズツキのロシア代表トリオを核に、今期はヴェアンブロームとエルムのボランチが素晴らしく安定。その固い守備から、トシッチの個人技、ムサのスピード、本田のキープとパスセンスの3人で点を取る体制が確立している。
この試合でも、代表戦をこなした選手が多くて疲れ気味のCSKAに対して、ルビン・カザンが前半途中からペースを握る展開になったのだが、後半24分に高い位置からのボール奪取にムサが反応、裏抜けしたところを倒されてPKをゲットすると、その後に本田が跳び膝蹴りを食らって相手が一発退場、そして本田がオフサイドの位置でスルーしたパスをムサが流し込んで2点目と、実に抜け目ないサッカーで締めくくった。
まあ、ELに出場してないから好調な試合が出来ているのかもしれないけど、せっかくバランスが取れたチームになっているのにもったいないよね。来期はさすがに本田も移籍しているだろうから、いくらCSKAがリーグ戦で上位にいてもクラブ自体のサポーターじゃないので関係ないし、新たに日本人が移籍して嬉しいクラブじゃないし・・・
しかし本田にはまたシャルケやアーセナルといった移籍の噂が出ているけど、ムサもこれから間違いなくビッグクラブのターゲットになりそうだよね。契約期間次第では本田と同じ幽閉状態になっちゃうかもしれないけど(苦笑)。